ジェフリー・ダーマーライジング - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

2/13レンタルリリースクリエイティブアクザ

原題は'Raising Jeffrey Dahmer'。シリアルキラー界の超ビッグネーム、“ミルウォーキーの食人鬼”ことジェフリー・ダーマーを父親の視点から描いた実録サスペンスです。ボー・スヴェンソンが共同製作兼任でちょっとだけ出演してます。

お話は、息子ジェフリーの逮捕を知らされた実父ライオネルが、生まれた日から少年時代、そして青年期までを苦悩の中で回想していく…という構成。要するに『息子ジェフリー・ダーマーとの日々』をベースにして作られたんだと思います。その為にダーマーの凶行の数々は登場しません。

この手のジャンルで、しかも低予算だと、ネットで調べればすぐに判るレベルの努力を怠ってるヤツがゴロゴロしてる中で、本作はかなり史実に忠実な作り。父親はちゃんと科学者だし、実母は精神病院に入院するし、男のマネキンは隠し持ってるし、という具合に。

でもこの辺はシリアルキラー好きなら知ってて当然のエピソード。逆に全くダーマーの事を知らない人には史実が淡々と並べられるだけでショッキングなシーンはほとんど無いから、どちらの立場から見ても結局は退屈に感じてしまうんじゃないでしょうか。

それでも、夕陽に向って手を繋いだ父子が歩いていくオープニング、そして覚悟を決めた父親が報道陣の前で搾り出す様に語るクライマックスには、ちょっとだけ感動してしまいました。