アルティメイタム


12/5レンタルリリース クロックワークス

原題は'Das Papstattentat'。毎度お馴染みドイツ製のTVムービーです。主演は「カスケーダー」「ドレスデン 運命の日」のハイナー・ラウターバッハと「ダ・ヴィンチ・コード」のジャ=イヴ・ベルトルート。監督は「タワーリング・インフェルノ'08」のライナー・マツタニ。

1928年ポルトガルの漁村の少年にもたらされた神からの預言。預言を信じ、そこに暗示された法王暗殺を阻止する為に運命の日に法王が訪れるドイツ・ケルンに向かう教皇護衛隊のリーダー、コンティ。一方、ヒットマン業を引退し、西アフリカで診療所を営んでいた“外科医”ことハムダンもまた、何者かに雇われケルンへ向かっていた。実はこの二人には激動のレバノンでの今も消し去れぬ因縁があった…。

まず邦題について。ジャケのデザインを見て貰えばお判りの通り「ボーン」シリーズに便乗しようというのは明白。実際、主人公のヒットマンジェイソン・ボーンばりの無敵ぶりなんですが、見た目はツルっぱげのオヤジなのでこれこそ「ヒットマン」に便乗すべきなんじゃないかと。

で、内容についてですが、まずオカルト映画じみたオープニングにどうしても目を奪われてしまいますが、ぶっちゃけこの部分はつかみを取る意味しかなくて、ばっさり削っても成立する話なので気にしなくても全然OK。と言うか、これのせいでその後の展開にすんなり入っていけなくて邪魔なだけだと思うんですが。

他にもストーリーだけを追うとでっかい穴がポコポコ開いてる作品でしたが、ことアクション映画としては大銃撃戦あり、大爆発ありのドイツ製らしいTVムービーとは思えぬ派手さで見応え十分。

主役が二人とも激渋なオヤジたちなのもイイ。返す返すも冒頭の預言云々がいらない子だったなぁ。