ダンテ 01 - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

原題も'Dante 01'。ジャン=ピエール・ジュネの元相棒、マルク・キャロの初単独監督作となるSFスリラーです。主演は「マトリックス」シリーズのランベール・ウィルソン。共演にジュネ&キャロ作品の常連であるドミニク・ピノン、「インドシナ」「真夜中のピアニスト」「サイン・オブ・デス」のリン・ダン・ファン。

近未来、銀河の果てに作られた宇宙ステーション・ダンテ01。ここは精神障害を負った犯罪者たちの治療と称して人体実験を行う研究施設だった。犯罪者のDNAそのものを変える新技術の実行を進めようとする女性心理学者エリザ。一方、彼女と共にやって来た物言わぬ囚人は、他の囚人たちの心に変化をもたらし始めていた…。

要するに、宇宙SF映画の超定番である、密閉空間の中で異常な心理状態に追い詰められていく人間たちを描く、見ている方まで頭がおかしくなっちゃう系、ぶっちゃけ眠くなっちゃう系の作品でした。

そのものズバリなタイトル、乗組員全員がスキンヘッドと、判り易過ぎる宗教的メタファーが最初から最後まで散見し続けるのも辛気臭さを増幅させてます。

映像的にはかなりちゃんとしてる(特にパキッと作られた美術)ものの、安っぽいCG映像が出る度にゲンナリ。うーん、キャロって演出のセンス無いんじゃない?

そんな感じで目新しさ皆無の凡作でした。強いて見どころを挙げるとすれば、当然リン・ダン・ファン嬢もスキンヘッド(お約束のヌードも披露)なので、尼さんフェチのヒトは必見! なのかなぁ?

ダンテ01 [DVD]