ソフィー・マルソーの過去から来た女

ソフィー・マルソーの過去から来た女 [DVD]
11/12リリース ニューセレクト

※予告編
 原題は'La Disparue de Deauville'。ソフィー・マルソーが四十歳にして初監督に挑んだミステリー映画です(出演もしてます)。主演はクリストファー・ランバート(フランス映画だからクリストフ・ランベールと書くべきかも)。今年のフランス映画祭で「ドーヴィルに消えた女」というタイトルで上映された作品でもあります。
妻の死のショックから記憶障害に陥った刑事ジャック。そんな彼の前にクラシックな立ち振る舞いの美女が現れる。彼女に言われるままに向った海辺のホテル・ノルマンディでは支配人の失踪事件が発生していた。そしてそこでもジャックの前に現れては消える美女。何と彼女は三十六年前に死んだ往年のスターで支配人の愛人だった女優ビクトリアだった!?
要するに、ソフィー・マルソー演じるファム・ファタールに誘われて謎めく迷宮世界(幼児性愛&近親相姦的描写アリ)に堕ちていく男という、典型的なミステリーでした。それにしても、初監督作に自らファム・ファタールを演じる作品を選ぶとはイイ趣味してるね!
で、予告編を見た感じでは映像もしっかりしてるし、これは期待出来るかと思ったんですが…。確かに構図の取り方なんかセンス良かったりするんですが、それらの繋ぎ方というか、観客を引き込むストーリーテリングにちょっと難アリって感じなんですよねぇ。確かに主人公が記憶障害という設定というのもあるんでしょうが、余りに脈絡が無いというか。序盤辺りは何が起こってるのか、さっぱり判らないし。
それとあっちこっちで集音マイクがバッチリ写ってるのもどうかと思いました。
まぁソフィー・マルソーの美貌は堪能出来るので、彼女のファンならって所でしょうね。

ソフィー・マルソーの愛人〈ラマン〉 [DVD]

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ソフィー・マルソーの近作(2003年作だけど)。これもヘンな三角関係映画だったなぁ。