怒りの戦場 CODE:PIRANHA


10/3レンタルリリース クロックワークス


Ohota na Piranyu ( Piranha)

原題は'Охота на пиранью'('Okhota na Piranyu')。ロシア製の戦闘サバイバルアクション映画です。主演は「エネミー・ライン」にも出演しているウラジミール・マシコフ。

ロシア軍きっての猛者として知られる通称“ピラニア”ことマズールに、ある極秘任務が言い渡される。それは冷戦下、中国国境近くの湖の湖底に作られた軍事倉庫を調査、破壊する事だった。生物化学兵器専門の女性士官オリガを伴って、道無き原野を進むマズール。ようやく目的地にたどり着き、無事爆破に成功したと思ったのも束の間、予想以上の爆風に吹き飛ばされてしまう二人。気絶した二人が目覚めた時、その眼前に広がっていたのは…?!

あれ? 大したトラブルも無く目的地に着いちゃって、しかも任務完了までしちゃってあっさりしてるなぁと思ったら、ここから怒涛の展開が待っていた!

まず主人公二人を捕えたのは、現地に住むまるで数世紀前の生活を営む野蛮人ども! コイツら完全に狂っていて、ヒロインには‘若いモンの嫁にすっべぇ’とエロい視線を浴びせ、脱走を試みる主人公を捕まえては殴る蹴る鞭打つの拷問祭!! ここら辺の描写は南部ゴシックにも通じる怖さが。

そしてお約束通りに登場した謎の武装集団に引き渡されるワケですが、コイツらと正面から戦うんじゃなく、何と人間狩りの獲物として、まるでアマゾンのジャングルの様な原野に放たれてしまう主人公たち! 当然武器は現地調達! ここからはお手製の弓矢で対抗していく「ランボー」的なスーパーバトルに突入!!

“原住民”たちの捕虜=狩りの獲物は他にもいて、ヒロインだけでなく、彼らとも協力し合いながら主人公は戦っていくんですが、この捕虜たちにも結構見せ場が用意されてるのも本作が面白く仕上がった原因だと思います。

主演のウラジミール・マシコフは、決してイケメンではないけれど、男臭い色気のある中々の面構え。一方、ヒロインのスヴェトラーナ・アントノワって女優さんもスタイル抜群、ルックスも満点。タンクトップ姿で逃げ惑ってくれるんで乳揺れ見せ放題なのは嬉しいんだけど、残念ながらヌードは無し。代わりにマシコフの滝つぼヌードがあるんで、女性ファンは必見だ!

更にロシア映画の特性として、主役の二人だけでなく、周りの連中も男女問わず面構えがいちいちサイコーなのも素晴らしい。特に金髪のドレッドヘアを振り乱す敵側のヒロインを演じたヴィクトリヤ・イサコヴァ(「ラフマニノフ ある愛の調べ」)は綺麗で良かったなぁ。

まぁ、相変わらずガチャガチャうるさいエフェクトの乱発があったり、説明不足で話が判らなくなったりする所もありますが、B級アクションとしては十分な出来だと思います。