プテロドン 零式戦闘機 vs 翼竜軍団

プテロドン [DVD]

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原題は'Warbirds'。第二次大戦末期、南海の孤島で繰り広げられる零戦vs翼竜の夢の対決を描いたSF戦争アクションです。出演は「チャームド」のブライアン・クラウス他。

第二次世界大戦も終わりに近づいた1945年、春。マックス隊長率いる女性パイロットだけで構成された婦人空輸部隊が搭乗したB29がハワイに到着する。だが着陸早々、マリアナテニアン島へ極秘の貨物を輸送せよとの命令が。トラー大佐が同乗し、出発したB29だったが、途中嵐に遭遇。更に謎の飛行物体に襲われ、エンジンを破損し、辛くも名も知らぬ孤島に着陸するのだった。マックスやトラーたちが周辺を捜索すると、そこには日本軍基地と無傷の零戦が! 更に数名の日本兵に襲われた時、空から翼竜の群れが現れた!

翼竜の正体は、日本軍が塹壕を掘っていたら偶然見つけたというだけで、ぶっちゃけ何の説明も無し! バッサバッサと羽ばたくし、翼竜というよりもドラゴンに近い感じでしょうか。

で、そんな無数のドラゴンと我らが零戦が戦うというんだから、設定だけで十分燃える展開! の筈なんだけど…。更にそこに女性パイロット部隊だとか謎の貨物(行き先で中身は判りますが)といったオモシロ要素を身の程もわきまえずにぶち込んでみたら、ネタが多過ぎて整理がつかず、最終的に出来上がったのはスタッフの頭の悪さだけが目立つ酷い代物って感じの凡作に。

とにかくウケそうなネタだけ考えて、それらを繋ぐ部分を全く考えて無いのが丸判り。お陰でシーンが変わる度に登場人物の言う事がコロコロ変わる始末。例えば女がパイロットなんてみたいな事を言うんなら、あんな重要な物を運ばせるなよ、みたいな。

救いはドラゴンのCGが割りとマシなのと、女優陣のルックスがソコソコのレベルという事ぐらいだなぁ。