88ミニッツ
- 出版社/メーカー: Nikkatsu =dvd=
- 発売日: 2008/07/11
- メディア: DVD
- クリック: 38回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
まず物語の発端になる猟奇殺人の詳細が不明、容疑者がどうやって捕まったのかも不明、パチーノ扮する異常犯罪学のカリスマ教授*1がどんな証言をしたから死刑が決まったのかまで不明。
こんな感じで話のベースになる部分が全部ボヤけてるから、話が進んでも何故パチーノが命を狙われるのかがさっぱり判らない。ラストも一応どんでん返しのつもりなんだろうけど、それまでに観客に真犯人を推理させる情報を提供してないから“で?”という感想しか残らないし。
これなら前半の猟奇殺人の部分はバッサリ削って、アル・パチーノが88分間命を狙われ続ける展開にすれば良かったのに…と思ったけど、肝心のパチーノが見るのが辛くなる程のヨボヨボした足取りで…。お婆ちゃんを助ける場合じゃないよ! あんたが若いモンに助けて貰えよ! ああっ俺のトニー・モンタナが…。
パチーノに加えて、監督がジョン・アブネットで、脚本が「ワイルドスピード」のヤツ(おそらくこいつがA級戦犯)という一見豪華な面子に誘われたんでしょう、中途半端に充実したキャストが勿体無かった。
特に女優は結構良いゾ。でもこれもキャラをつけ過ぎてダサくなってる気もします。書き出すと、アリシア・ウィット(ヒロイン、個人的には一番好み)、エイミー・ブレネマン(レズ)、リーリー・ソビエスキー(パチーノより頭二つ分デカい)、デボラ・カーラ・アンガー(眼鏡っ子)という具合。無名の人でも「ブラッド・エンジェルズ」のリーア・ケアンズが裸エプロン姿を披露してる!
男優でも「The OC」のベンジャミン・マッケンジーが出てるし、ホントに勿体無いキャスティングだなぁと思います。何故こんなのにアル・パチーノが出演したのか、全く理解不能ですわ。
*1:公式まで分析医って事になってるけど、ドクター=医者ってどんな初歩的誤訳だよ。