潜水服は蝶の夢を見る

 傑作だったなぁ。四十代になって、そろそろ自分の死がリアルに感じられる様になってくると堪らないモノがあります。オヤジ(マックス・フォン・シドー)との電話のシーンなんてマジ泣きだよ。
ただ、一応闘病モノに入る作品だとは思うんだけど、全編ユーモアのセンスを忘れてないのは良かった。中間色多めの色彩も素晴らしい(ヤヌス・カミンスキーの仕事は特筆モノ)。
そして女性たちが皆美しいのも(娘ちゃん二人もカワイー)。俺、今度脳梗塞で倒れたらあの海軍病院に入院するんだ! と心に決めた男子も多いのでは? そう、最初に見るのが療法士の胸元というのに代表される様に、これは“男子”の映画なのが良いんだよね。
潜水服は蝶の夢を見る

潜水服は蝶の夢を見る

※原作本