エシュロン 対NSA網侵入作戦
5/2レンタルリリース アットエンタテインメント
原題は'The Listening'。イタリア製(但しセリフは英語メイン)のスパイサスペンスです。主演は「キル・ビル」や「グラインドハウス」二作品で同じ役名のテキサスレンジャーを演じていたベテラン、マイケル・パークス。共演は「夜よ、こんにちは」のマヤ・サンサ。
国家安全保障局主導で作られた世界規模で情報を収集する巨大諜報システム・エシュロンに、全ての電話から盗聴を可能にする新システム、通称“タンブルウィード”が導入される事に。ところが、偶然ローマでフランチェスカという女性がタンブルウィードのマニュアルを拾った事から大問題に発展。タンブルウィードの開発企業の責任者アッシュは、彼女を拘束して拷問紛いの取調べを行う。彼女をマークし、潔白を確信していた上級エージェント・ジェームズは思わず彼女を弁護。更に取調べに横槍を入れた事から降格の憂き目にあう。それでも彼女を守る為に、空路ローマに飛んだジェームズは…。
この後は、ヒロインにかつての恋人の影を重ねた老エージェントが、自身のプライドも賭けて、かつてのパートナーと共に巨大システムに諜報戦を挑むという流れ。
とにかく予想以上にしっかりと、しかも骨太に作られていて見応え十分。コミカルな演出など一切無し。エロいシーンまで無いのはどうかと思いますが、ここまで硬派でストイックなスパイものは久々に見た気がします。
逆に言うと、エンタテインメントとしてはちょっと頭が良過ぎるのが難点かな。ホントに派手な見せ場が少ないし、ラストもかなりのビターテイストなのも今のお客さんにはキツいかも知れません。
それでも、今時珍しい男性専科の作品という事で、少し大目に見てやりたい一品でした。
- 出版社/メーカー: アットエンタテインメント
- 発売日: 2008/06/04
- メディア: DVD
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