新・首領への道

新・首領への道 [DVD]

新・首領への道 [DVD]

村上和彦原作の『首領への道』が、小沢仁志を主役に迎えて新シリーズとして復活! 豪華共演陣については後述。

まだ全国のヤクザたちが、大組織に飲み込まれず群雄割拠の様相を呈してた昭和の時代。大阪に居を構える鶴政組では組長が引退を決意、若頭への継承がすんなり決まったばかりだったが、チンピラが起こした小さないざこざを機に、新興睦会と一触即発の関係になってしまう。鶴政組組長の兄弟分である太刀川組組長の仲裁で一旦は事なきを得たのも束の間、睦会のヒットマンによって鶴政組組長は射殺され、若頭も重症を負ってしまい…。

この騒動に目をつけたのが小沢兄貴演じる太刀川組若頭の大島誠一郎。様々な思惑を胸に、鶴政組に籍を置く実弟・賢次郎を跡目に据えようと画策するという流れ。

そんなヤクザとしての鋭い嗅覚と非情さを持つ兄に対して、恋人をヤクザに殺された事から自らも任侠道に入った弟を演じるのは虎牙光揮。うーん、頑張ってはいるけど、やはり迫力不足かな。

迫力不足と言えば、『首領への道』というヤクザVシネマの大名跡を継いだ作品にしては、昨今のVシネマ不況の煽りを受けて、ストーリーも製作規模も正直かなりスケールが小さいのが残念。

但し、それを補うべくキャストは結構充実。前述の二人の他に、川地民夫、松田優、原田龍二鳥羽潤、岡崎二朗、小沢和義、江原シュウ、藤原喜明、伊吹剛、堀田真三、四方堂亘、風間貢、鶴田さやか、街田しおん、そして布施博という具合。特に布施博鳥羽潤は意外なキャスティング。遂にこっちの世界に来たかみたいな。

スケールが小さいと腐しましたが、それでも最近のVシネマの中では続きが気になる作りにはなってます。今後どこまで続くのか、色んな意味で期待大です。