プリズン・ヴァンパイア
- 出版社/メーカー: フルメディア
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: DVD
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さえない日々を送る独身男のハリーは、ある日帰り道でホームレスを喰い千切る美しき吸血鬼の姿を目撃してしまう。だが事件を担当する刑事も、日頃からハリーを馬鹿にしていた同僚もハリーの証言を信じてくれない。一人焦るハリーが次の夜現場に行ってみると、今度は別の男を襲う吸血鬼を発見! しかも今度はハリーの姿を彼女に見られてしまった! 動揺するハリーがネットで見つけ、相談を持ちかけたヴァンパイアハンターのサイト。何とその管理人は、同じアパートに住む車椅子の男、ストリックランドだった。吸血鬼を殺すしかないとアドバイスする彼のプロファイリングによって吸血鬼の住処にたどり着いたハリーだったが、彼女の切なげな寝顔を見て、どうしても殺す事が出来ない。思い余った末に、アパートの地下室に巨大な檻を作り、そこに吸血鬼を追い込んだハリーだったが…。
邦題から「デッドマンズ・プリズン」みたく、牢獄で吸血鬼が大量発生する話かと連想していたら、出てきたのは手製の檻! ここに女吸血鬼を監禁飼育するだけ! まぁ手製といっても結構な本格派ですけどねぇ。
と言うか、そんな事がどうでも良くなる位にヘンな映画でした。まず余りホラー色が強くない。どちらかと言えば、それまで女にモテた事の無い気弱な男がひと目惚れした美女を思い余って拉致監禁してしまうという、最近多い歪んだ純愛モノの流れにある作品と言った方が正しいと思います。でもサイコって訳でも無いんだよなぁ。
そんな二人の関係性は割りと真面目な作りなんだけど、その回りの描写はシニカルコメディ風なのもおかしな感じ。
主人公の相談役になって物語のキーパーソンになりそうだったマイケル・ビーンが途中からさっぱり出て来なくなる等、全体の出来としては正直微妙。でも、このヘンなテイストが妙に気に入ってしまって、最後までちゃんと見てしまいました。
ホラーを期待して見るとガッカリだと思いますが、ちょっとヘンな映画をお探しの人には一見の価値アリ…かな(余り自信無し)。これでもう少しセクシー要素があれば強く推せるんだけどなぁ。