ワールド・トレジャー聖なる予言 - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

12/21リリースクロックワークス

原題は'The Celestine Prophecy'。ジェームズ・レッドフィールドの大ベストセラー『聖なる予言』を、原作者自らの製作・脚色で映画化したアクションアドベンチャーです。主演は「ヴァニッシング」のマシュー･セトルと「プリズン･ブレイク」のサラ・ウェイン・キャリーズ。悪役でユルゲン･プロフノウも出演。

歴史を教えていた学校を突然リストラされたジョンは、その日ペルーから帰国した知人の女性に謎めいた予言書が発見された事を教えられる。そして何かに突き動かされる様にペルーに飛んだジョンだったが、到着早々まだ見つかっていない第九の予言書の争奪戦に巻き込まれて…。

レンタル版のタイトル*1は「ナショナル・トレジャー」のバッタモン風ですが、やはり注目はアクション要素とスピリチュアル要素のどちらよりの作品なのかという事。結論は、原作者が噛んでいるから当然スピリチュアル度高めな内容でした。

そもそも主人公が何故ペルーに向うのかがまず不明。巻き込まれ型にするにせよ、友人が現地から助けを求めて…といった動機付けをするのが普通なのに、本作の場合はこれ以降の全ての行動原理が偶然と直感によるものだから訳が判らない。

で、現地に着いてからは激しい争奪戦が展開するのかと思いきや、予言に基づく自己啓発セミナーに参加。そこでの穏やかなムードと、爆発も銃撃戦もアリアリのアクションシーンが完全に乖離していて、これまた訳が判らない感じに。

電波ゆんゆんスレスレの人類の知恵とやらをネタとして楽しむ以外には相当キツい内容の作品でした。原作ファンだと見方も違うんでしょうが。