ジュラシック・プラネット 恐竜の惑星

ジュラシック・プラネット 恐竜の惑星 [DVD]
11/2レンタルリリース インターフィルム

原題は'Planet Raptor'。「スパイダーズ」「クロコダイル2」のゲイリー・ジョーンズ監督による恐竜パニックアクションです。主演は「スカーフェイス」のスティーブン・バウアー。

21世紀後半、外宇宙探査中の宇宙船に救難信号が! 科学班と宇宙軍の小隊が降り立つと、そこは何故か地球の中世の街並みそのままの世界。しかし肝心の宇宙人は見当たらず、代わりにいたのはラプターそっくりの凶暴な怪物の群れだった!

オープニングを飾る宇宙船のCGのショボさから始まって、ラプター周りのVFXも、それに対する軍人たちのアクションも、倒されて貪り食われるスプラッタシーンも、全てが安っぽい作りでアイタタタ。途中から興味は、この異常な舞台設定に一体どんな謎が…?! という一点に絞られたんですが…。

これがもう、この文章を読んで皆さんが思いついたアイディアの方が絶対にマシと思える適当なオチで…。

おそらく以前ファンタジーものか史劇モノを撮った時に使った中世風のオープンセットと、これも以前使ったラプターCGIを組み合わせて一本でっち上げてしまおうという、それだけで作ったのが丸判りな安易な筋立て。

いや、別にそういう廃品利用の精神は昔からロジャー・コーマン辺りがやって来たB級映画製作の常套手段なので構わないんですが、せめてそういうミスマッチな組み合わせをするんなら、パクリでも何でも良いから少しでも見る方を驚かす様なアイディアを捻り出せと思う訳です。まぁそういう努力を怠らない人たちなら、アクションシーンやスプラッタシーンももう少し手を加えて面白く撮ってるか。

そんな感じで作品のほとんどが見るべきものの無い駄作。良かった点を挙げるなら、二人登場する女優さんのレベルがそこそこ高い事くらいでしょうか。と言っても、別にヌードになったりする訳でもないんで、無理して見る程のもんじゃないですけどね。