県警強行殺人班 鬼哭の戦場
動乱の戦後広島で必死に生き抜こうとする男と女の姿を、ベテラン高田宏治の脚本で映画化。主演は渡辺謙の息子・渡辺大と、ご存知松方弘樹。
ストーリーは、前編は満州から広島に復員してきた青年・梶原大介が父の遺志を継いで刑事になるまで。その流れで後編は大介刑事が台湾マフィアや新興やくざ相手に大暴れ! という展開かと思いきや、意外にも様々なキャラクターが絡み合う群像劇に。
ほとんどの俳優もやってる事も、GPミュージアムソフトが毎月出してる実録Vシネマと変わらない筈なんですが、脚本家が違うだけでこうもちゃんとしたものになるのかと驚きました。まぁメチャクチャ面白いとまでは言わないけれど、それなりに見応えはあります。と言うか、タイトルは丸っきりの任侠映画風だけど、実は女性にもスポットが当てられたドラマ色が強い内容なので、女性にも見て欲しいなぁ。
キャストは先に書いた様に、松方弘樹以下、Vシネマでお馴染みの面々がほとんどですが、その中では主人公の父親に扮した左とん平が渋い好演を見せて印象深い。また、やくざと癒着している警察幹部役の山本昌平のおちゃめな演技も見ものかな。
で、肝心の主演俳優・渡辺大ですが、良く言えば未完の大器、悪く言えば大根? 思った程には酷くなかったけど、お父さんの若い頃の様な精悍さは無くて残念。こういう遺伝子は全部妹の方に行っちゃったのかな。
もっと問題なのはヒロインの宮本真希。昼間は戦災孤児の面倒を見る聖女の如き元女教師、夜になると台湾マフィア(志賀勝!)の愛人にしてグランドキャバレーのママ。更には被爆して余命幾許も無い…という設定は、幾らなんでも彼女には荷が重かった感ありあり。
彼女よりも、主人公が偶然出逢う子持ちのパン助役の中丸シオンの方が好演してると思う。ムチムチの宮本真希に比べて、彼女のガリガリ気味のスタイルが、貧しさからお乳も出ない戦災未亡人という役柄にぴったりハマってます。胸元の大きく開いた安物のドレス姿や授乳シーンなど、お色気面でも見せ場があるし。
女優陣では他にも川村ひかると川村ゆきえも出てるんですが、出番少なっ! ホント、よぉく見ないと判らないくらい短い出番。一体、何の為にキャスティングされたんでしょうか?
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