人造昆虫カブトボーグVxV#39

夜空を飛行するジャンボジェット機、エアボーグ99便。だが、突然灯りが! ‘お客様の中にボーグバトラーの方はいらっしゃいませんか?’ 客室乗務員アメリア(声/前田愛)の呼び掛けに、乗り合わせた中華三兄弟も‘面倒だ、ほっとけ天津麺!’とガン無視。そこでチーフ(声/中川里江)が‘お客様の中に最強のボーグバトラーの方はいらっしゃいませんか?’と呼び掛けると、次々に立ち上がる男たちが! 中華三兄弟の他にも、リュウセイたち一行、天野河大輝、そしてジョニー・ザ・バニシング・ポイントも! ‘チッチッチッ、今はジョニー・ザ・機内食はミートプリーズだ!’

乗務員エリアに集められた面々。‘おいお前! このジョニーを差し置いて、勝手に仕切るなよ! どこの無名のボーガーだ!?’ 機長に質問した大輝に食って掛かるジョニー。これを聞いて大輝の隣にいた謎のイケメンが怒った! ‘ハァーッ!’ 大輝、ビッグバンに変身! そして隣にいたのはガルフストリーム笹本!! 今度は自分の隣にいた地味なサラリーマン風の男にイチャモンをつけるジョニー。‘失礼しました、フォーッ!’ 何とその正体はボーガーX! ‘ったく、仮面とかマスクとかあるなら最初からつけろってぇの’‘昨今、顔を隠して乗せてくれる程、航空業界は甘くない!’ この言葉にビッグバンも賛同! ‘友だちッ!!’ 思わずがっちり握手する両雄(w。で、彼らが集められたその訳は、第二エンジンに異常が発生し、その原因がそこに入り込んだボーグにあったのだ! エンジン内部で暴れ捲る謎のカブトボーグ! このままではエンジン停止、不時着するしかない! ボーグを駆逐する為に集められたボーガーたちだったが、誰がその役を務めるかで俺が俺がの大揉め状態に。‘待って下さい!’ 冷静な勝治が止めようとするが、腕に自身の無いヤツは引っ込んでろと言われ、頭に血が上ってしまった(w。‘時間がありません、これで決めましょう’ 機長がボタンを押すと、フィールドがせり上がってきた! ‘試合形式はこの場に相応しいものにしよう’ ビッグバンの申し出でエアチャージ3回、スカイハイエントリー、エアロオプションバトルに決定! これを聞いて他のボーガーは色めき立つが、リュウセイたちには理解不能。とりあえずフィールドにチャージイン!×11。‘どうして? 戦う相手は別に待ち受けているのに、どうしてこんなに無駄な戦いをしなくてはならないの?’‘仕方ないのよ…これがボーグバトラーってヤツの性なんだから…’ その間にも悲鳴をあげている第二エンジン! バトルの結果は中華三兄弟のフォーメーションプレイの勝利! そしてエンジン内に通じる燃料パイプに向ってチャージイン!!! ‘喰らえ! ジェットストリームクックアタック!!!’ 見事謎のボーグを粉砕! と思った瞬間!? 今度はメインコンピュータルームで別のボーグが暴れ始めた! 自動操縦装置停止! ‘あれは時限ボーグだ!’ 普段はボーグエンジニアをしているボーガーXが解説! 第二エンジンのボーグがやられた事が引き金になって時限ボーグが暴れ出したと言うのだ! また排除すれば…と思いきや、非常にデリケートな場所だけに下手にバトルをするとコンピュータを破壊しかねない! そういう事ならうってつけとロイドさんが勝治を推薦するが、何と勝治はリュウセイたちと共に、先程の不慣れなバトルでこてんぱんにのされていた!!

そうこうしてる内に機体はダッチロールし始めた! アメリアを先導役に、メインコンピュータルームを目指すおっさんボーガーたち。その前に立ち塞がる時限ボーグに一人、また一人と盾になって進んで行く! そして‘ボーグエンジニアのチミィ! 私に続けッ!!’‘偉そうに言うな! 爺ィッ!!’‘小僧ッ! さっきは握手したろッ! チョイ悪ナイスミドルと呼んで貰おうッ!!’‘なぁんだそれ!?’ 詰まらない事でいがみ合うビッグバンとボーガーX(w。だがその時! 機体は急降下を始めた! メインコンピュータルームに急ぐアメリアとおっさん二人だったが、最後の扉のキーロックが開かない! となれば当然、空調用エアダクトを伝ってチャージイン!! だが今度の時限ボーグは他のものよりも硬い! ‘ならば必殺技を叩き込むまでの事ォッ!’‘待って下さい! そんな必殺技なんて使って、コンピュータに被害は出ないんですか?!’‘私に聞いてはいけないッ!’ 当たって砕けろとビッグバンファイナルエクスプロージョン&サマーナイトエンドレスメモリーズ発動!! 時限ボーグを見事に破壊! 機体も持ち直し、緊急着陸開始! だがランディングギアが降りて来ない! 先程の必殺技の影響?! その時! ‘機長さんたちに伝えてよ!’ リュウセイ復活! ‘俺たちが何とかしてみせるって!’‘リュウセイ?’‘俺たちは絶対に諦めない! 何故ならそれは、俺たちがボーグバトラーだからだ!!’ 思わず頷く面々! その頃機長も、この絶体絶命無理不可能な胴体着陸パイロット魂が燃え盛っていた。‘チャージ全開! 同時エントリー!’‘チャージ全開! 同時エントリー!’‘ウォーッ!!!!!!!!!!! チャージイン!!!!!!!!!!!’ ライディングギアの扉から一斉にチャージインする面々! 滑走路を駆けるマシン! そしてその小さなボディがジャンボ機を支える! ‘高度ゼロ! しかしどうして?! 何の衝撃も無いなんて…’‘不思議だ…こんなスムーズな胴体着陸が出来たなんて…天才だッ!’‘や、彼らじゃないですか…?’‘えっ!?’ 軋みをあげるボーグたち! ‘持つのか? たった十一機のカブトボーグで?!’‘信じるんだ! 俺たちのカブトボーグを!!’ そして、機体は止まった! 早速自分の愛機たちをチェックするボーガーたち。‘ごめんなさい! あの…私誤解していました、ボーグバトラーの皆さんの事を…ボーグバトルをするだけの粗野で乱暴で馬鹿な人たちばかりだと…’‘そォ思われたって仕方があァりません’ 英雄たちは去って行く…。アメリアがありがとうと呟いてEND。

と思いきや、黒い煙を噴き上げる奇っ怪な島を見つめるビッグバンとガルフストリーム笹本がいた! ‘やっぱり目的は同じだった様だな!’‘貴様ら…!?’ 再び揃ったボーガーたち! 卑劣な戦いを仕掛ける地下ボーグ組織、デスバレー。あの島こそがその秘密基地だったのだ! 彼らはそれぞれにこの組織を叩き潰そうとジャンボ機に乗り込んでいたのだった! ‘ここまで来たら一緒に行こうぜ! ビッグバン!!’ 呉越同舟、昇る朝日を背に、島を目指すボーガーたちであった!

新章突入!? かと思ったら、何事も無かった様に次回予告スタート! って、またかよ(w。男性オールスター総登場で抱腹絶倒な一本。しかし、今の若い子たちはサブタイトルの“ボーグ・ナイン・ナイン”の意味が判るんでしょうか(w。と言うか、アーネスト・ボーグナインって「エアポート」シリーズには出てないよね? 脚本/千葉克彦、シクったな!