レストストップ デッドアヘッド

レストストップ デッドアヘッド [DVD]

レストストップ デッドアヘッド [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオが新たに立ち上げたビデオスルーレーベル“ワーナー・プラス”。その第一弾シリーズは、米本国でもビデオスルーを念頭に作られたホラー連作、その名も"RAW FEED"シリーズの三本。

で、その中からまずはこれ。原題も"Rest Stop"。「X-ファイル」や「スーパーナチュラル」の製作・脚本を手掛けてきたジョン・シャイバンの監督・脚本作です。

恋人のジェスと共にテキサスの自宅を飛び出し、ロサンゼルスを目指す旅に出た女、ニコール。途中、カーセックスに興じる等、意気揚々とカリフォルニアにまでたどり着いたのだが、古びた黄色いトラックとの接触事故を機に二人の間の空気も次第に悪化。しかもジェスが道を間違え、気付けばひと気の無い山道に迷い込んでいた。気分転換にと入った道端の公衆トイレからニコールが出てくると、車ごとジェスの姿が消失!? そして代わりにあの黄色いトラックが! 狂った様にニコールを追い立てるトラック。通り掛かったキャンピングカーに慌てて逃げ込んだニコールだったが…?!

見知らぬ田舎町で若い男女が正体不明の狂人に襲われるという、極々ありふれたストーリー。

で、この作品の特徴はと言うと、ヒロインの追い詰め方が非常にサディスティックな事。捕まえてもエッチな事もせず、代わりに家畜の様に刻印を彫ったり、ドリルで穴を開けたり。別なシーンでは、穴に入れた指をガバッと咥え、指フェラ? と思ったら、噛み千切っちゃいましたぁ(痛たた…)。この辺は、怖さよりも痛さでビビらせる今時のホラーですね。

そして、これは監督の趣味なのか、「スーパーナチュラル」もそういうテイストですが、全体的にニューシネマっぽい雰囲気を再現しようとしてるのも嫌いじゃないです。

主演のジェイミー・アレクサンダーという余り聞いた事の無い女優さん。前述の通りカーセックスをしたり、逆襲に転じてからはブラジャー一丁になったりと、体を張って奮闘してくれてます。ただルックスが…。正面から見ると結構可愛いんだけど、横から見ると顎が…。まぁVシネマですからね、所詮は。

とまぁ、そんな無茶苦茶酷い出来でもなかったんですが、ちょっとオチが弱過ぎかな。ひょっとしてハリウッド版“トイレの花子さん”? 製品版ではもう一つのエンディング集が収録される様みたいですが、脚本段階でダメ出しとかされなかったのかな?