バニシング・シューター

原題は'Rapid Fire'。ロサンゼルス近郊の町で実際に起きた地元警察と武装強盗団の大銃撃戦を描いたアクション篇です。主演は「アイアン・イーグル」「ヘブンリー・キッド」「プロミスト・ランド」のジェイソン・ゲドリック。「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」のデビッド・キュービット、「異常犯罪捜査班」「プリズン・ブレイク」シーズン2のクリスティン・レーマン、同じく「異常犯罪捜査班」のジェシカ・スターンも出演してます。

かつてLAPDのSWATチームに所属していたものの、ある事件をきっかけに辞職し、郊外の町ノルコに転属してきたトニー。ロサンゼルスと違い、平和な日々が続く小さな町で静かな暮らしが始まったかに見えたが、突如武装集団が銀行を襲撃。逃走しようとした所を警官たちが追い詰めたものの、犯人たちは銃や手製の爆弾で応戦して…。

TVムービーですからスケールは小さいけれど、警官vs犯人の銃撃戦は結構な迫力でした。その後のカーチェイス、そして山に逃げ込んだ所で再び銃撃戦と、後半のアクションシーンの連続は中々のモノ。と言うか、これって銃撃戦がやりたかっただけの作品じゃないの?

と言うのも、アクションシーンに比べて、そこに到るまでのドラマ部分がかなり微妙なんだもの。だって犯行の直接の引き金になったのが銀行の融資を断られたからなんだけど、理由は無職だから…って、そりゃ銀行も貸さないよ!

で、自分の事は棚に上げて国が悪いだの自由はどこへ行っただのと吠え捲くる。そんなヤツがリーダーだから、襲撃計画もグズグズ、その癖に計画の遵守にやたらと拘るというダメダメさ。その部下も、食堂の店番もロクに出来ないヤツや爆弾を作ってるそばでタバコを吹かそうとするボンクラ揃い。いくら実話がベースだからって酷過ぎでしょ、これ。

まぁ、これが今のアメリカのリアルな犯罪者の姿なのかも知れないけどね。お陰で何の躊躇も無く、主人公サイドに肩入れ出来るんですが。

こんな感じの作品なのに、クリスティン・レーマンがヌードを披露してくれたのにはビックリ。はっきり言って脱ぎ損だとは思いますが、「プリズン・ブレイク」シーズン2のリリースで日本での注目度もアップすると思うんで、レンタル屋としては美味しい、のかな?