人造昆虫カブトボーグVxV#26

リュウセイの世界大会への出発を三日後に控え、壮行パーティーが開催。小池総理も祝辞。‘えー、我が国のボーグ界もねッ、いよいよ世界に進出、天野河リュウセイ君には私も大変期待しております。リュウセイ君には日本の強さを世界に知らしめ、痛みに耐えてッ、日本国民を感動させて欲しいッ!’ リュウセイたちも正装で出席。ところがケンは空気を読まずに、‘あっちに酢豚があったぞ! 俺が大好きなパイナップル抜きのヤツだ!’ それをスルーして今まで戦ってきたボーガーたちの出席に感動するリュウセイたち。‘それよりリュウセイ、あっちにパイナップル抜きの酢豚が…’‘あっちにはアイドルのスナップがいる!’‘こっちにはお笑いの明石家いわしがいまァすねェ’‘片尻はいりもいる!’‘じゃあさぁ、あっちには蟹玉も…’‘はしゃいでいる様だな…’ ビッグバンもご出席! 出発の準備がおろそかになっているのではないかと釘を差すビッグバンは、何時もの様に笑って去って行く。リュウセイのスピーチが始まり、言い知れぬ孤独を感じるケンは一人トボトボとパーティーを後にする。そんな時、暗がりで不良三人組に絡まれる美少女が! ‘俺たちと一緒にそこの健康ランドにしけこもうぜ!’‘おい! やめろ!!’ ケンが止めに入る! ‘喰らえ! チャイナクックマーベラス酢豚ぁッ!’ 不良たちを一網打尽! 美少女に感謝され、完全にほの字状態のケン(w。‘お怪我は?’‘毛蟹も好きだけど、酢豚の方が好きだから…’ 名前も言わずに去ってしまうケン。‘オーシャイニーレッ! フフフンフン♪’ しかしキー・オブ・ザ・グッド・テーストを落としてしまっていた…。翌朝、ロイドさんの店で旅の準備を進めるリュウセイたちだったが、ケンはため息ばかり。‘ごめんください’ 昨夜の美少女が来店。キー・オブ・ザ・グッド・テーストを返しに来たのだ! ‘昨日のお礼を…お名前は?’‘け、ケンです…好きな食べ物は中華全般ですぅ…’ 中華の神様がくれたチャンスだと勇気をふりしぼるケンだったが、出た言葉が‘酢豚はお好きですか…?’‘うん! 大好き!’ それに満足して彼女を帰してしまうケン。‘オーシャニーレッ! フフフンフン♪ フフフフ、イエロー! フフフフ、イエロー♪’ が、肝心のデートに誘うのを忘れていたのに気づいて大ショック! しかしキー・オブ・ザ・グッド・テーストに手紙が! 例の噴水の前で待ち合わせるケン。ノリミ(声/樹元オリエ)という名の美少女にバラの花束を渡してデート開始! ケンの好きな所に行きたいと言うノリミに、連れて行ったのは中華料理店・中華楼! 早速酢豚を注文するが、ノリミはパイナップル入りが好きだった! ショックを受けるケンだったが、ノリミの勧めで食べてみる事に。‘美味しいッ!’ ケンは食わず嫌いだった(w。中華楼でフルコースを食べ、続いて餃子専門店、締めは屋台のラーメン! 中華デートを終え、ノリミを家まで送り届けるケン。‘俺、パイナップル入りの酢豚が…大好きだ!’‘ありがとう! 私も大好き!’

翌朝、うかれ捲るケン。ロイドさんの店で最終チェック中のリュウセイたちの前に現われるが、どこか話が咬み合わない。何とケンは明日のニューヨークへの出発を忘れていたのだ! 恋と友情の狭間で、一人河原で苦悩するケン。そこに勝治が現われた。‘俺がリュウセイと一緒に行かないって言ったらどうする?’‘リュウセイ君はきっと許すよ、でも…未来のケンは許さないだろうね!’ 走馬灯の様に甦る素振り千回の日々! やはり友情だと、夜中にノリミ宅へ向うケン。だが、前の彼に捨てられて自暴自棄になってフラフラしていた時にケンと出逢い、世界が変わったというノリミの言葉に別れを言えず終い。翌日空港に到着したリュウセイたち。その姿をテレビで見たノリミが空港に駆けつける。‘何で何も言ってくれなかったの!?’‘仕方なかったんだよ…俺は…この国にいる訳にはいかねぇんだ’‘やっぱり…結局男の人ってそうなんだね’‘ごめん、俺だってつらいんだ…’‘私、別れる気無いから!’ 自分を倒してから行けとボーグを取り出すノリミ! 明らかに初心者のノリミ相手のバトルに気乗りしないケンだったが、‘戦ってやれよ、ケン’‘リュウセイ? でも…’‘それが愛した女への優しさだろ…’ 急に大人になったリュウセイ(w。バトルを覚悟したケン。何故か出発ロビーにフィールドが! ‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!’‘チャージ3回! フリーエントリー! ノーオプションバトル!’ だが、明らかに手を抜いているケンにノリミがクレーム。‘本気でやってくんなきゃ、納得して見送れないじゃない…’ 涙ながらの訴えにケンも決心! ‘チャイナクックマーベラス酢豚! ウィズパイナップル!!’ ケン、完勝!? 走馬灯の様に甦るアツアツの日々。‘なぁんて、嘘に決まってるじゃないのよ! 今よ! ホリデー・ロマンス・ローデス行きなさぁいッ!’ ノリミの態度が豹変! ‘この嘘つき男! 絶対私の事幸せにしてくれるって言ったじゃない! 一緒に遊園地行こうって言ったじゃない! 指輪買ってくれるって言ったじゃない!’‘でぇー、そ、そうだっけ?’‘ご両親に会わせてくれるって言ったじゃない!’‘あれ? 言ったか?? 言ったっけ???’‘結婚してくれるって言ったじゃなぁい!’‘マジすか!?’‘高層マンションにしか住みたくないって言ったでしょ、私!’‘そんな、買える訳…ぐわぁ!’‘うちの両親と住んでくれるって約束よねぇ?! 受取人私で保険に加入するんでしょ?!’ ノリミの嘘八百のマシンガントークに圧倒されるケン! ‘行くわよぉッ! センチメンタルチャーミングスコーピオン!’ 何と、ケン完敗! ‘まさァに、必ず最後に愛は勝つです…’ あっさりケンを見捨てて出発しようとするリュウセイだったが、またもビッグバンが! ‘これだけは言っておくぞ! このままではお前は、世界の強豪相手に手も足も出ないであろうッ!’ 高笑いをあげながら去って行くビッグバン。その言葉にとまどいつつも出発を急ぐリュウセイたち。一人取り残されたケンだったが、‘やっぱ無理!’と慌てて後を追う! ギリギリ滑り込み、飛行機が離陸してEND。

今回は待望の(?)ケンの初恋エピソードだったけど、まさかあんな地雷女だったとは(w。また大きくなって第二クール終了! いよいよ次回からは世界大会編スタート。脚本/下山健人。