マイケル・ジャクソン ザ・ムービー 真実の物語

マイケル・ジャクソン ザ・ムービー 真実の物語 [DVD]
2/2レンタルリリース インターフィルム
 原題は'Man in the Mirror: The Michael Jackson Story'。スーパースター、マイケル・ジャクソンの、1983年から2004年までの激動の軌跡を描いた実録モノです。監督は「タイムズ・スクエア」「エンパイア・レコード」と青春音楽映画では定評のあるアラン・モイル。
1983年、アルバム『スリラー』の大ヒットで世界の頂点を極めたマイケル。だが、私生活では両親や兄弟、信仰する宗教*1からのプレッシャーに苦しんでいた。そんな日々から抜け出そうと、突然ステージ上でジャクソンズの活動停止を勝手に宣言し、親元を離れてネバーランドに移り住んだマイケルだったが…。
ペプシのCM撮影中に事故に遭ったり、エリザベス・テイラーと密会したり、リサ・マリー・プレスリーと運命の再会をしたり。最後は当然実の子供を窓から落とす真似をしたりと、マイケルの有名エピソードが次々に登場。また、時代と共に変わっていくマイケルの印象的なファッション(とお顔)も主演俳優*2が頑張って再現してくれてます。
しかし、実録モノの常なんですが、そんなエピソードを消化してるだけで、映画的な盛り上がりには欠けてるのは残念でした。監督が監督ですから少しは期待してたんですが。
その所業から完全な善玉にも悪玉にも描けるマイケルですが、本作はあくまでも中立のスタンス。精神は子供のままで現実を直視出来ない可哀想な人程度の描き方。この中途半端さが余計に作品をつまらなくしてる気がします。