人間消失 ファイナル・ウォー

原題は'Left Behind III: World at War'。日本でも2003年にリリースされた「人間消失」の続編…、と言うか原題を見れば判る通りパート3! ちなみにパート2は日本ではリリースされていない? こんなんで良いのか!

という訳で、当然お話は唐突に始まります。でもアメリカでもパート2と3の間が3年開いてるんですよね。これで観客は納得したのかな? まぁ見てみればそんなのが気にならないくらいのトンデモ作品なんですが…。

突然の人間消失事件の結果、反キリストのニコライが世界の大部分を支配した時、事の重大さに気付いた米大統領(ルイス・ゴセット・Jr.)は、残り少ないキリスト教徒のブルック(「愉快なシーバー家」のカーク・キャメロン)と接触を図って打倒ニコライの為に共闘する事にする。しかしキリスト教徒たちの間ではニコライの放った細菌兵器の猛威が広がっていた。世界各国の軍隊の協力を得て一斉攻撃を図り、同時に大統領自らニコライ暗殺に赴くも作戦は筒抜け。大統領は意を決して引き金を引いたのだが…。

すっかり忘れてたんだけど、これって牧師さんが書いたSF(?)小説が原作なんですよね。だから作品の根幹に関わる物全てがキリスト教に関係してくる。一応主人公のブルックたちが戦うのも、自由とか平和とか(それだって十分薄ら寒い気もしますが)の為じゃなくキリスト教の為。と言って打倒ニコライや病気に倒れた奥さんの為に何をするでもなく、ただ祈るのみ。彼より余程体を張って頑張る大統領が周囲に裏切られてヘコんでても、文字通りキリスト教の説教をするだけ…。

結局事態を解決するのは人の力は一切関係なくて神の奇跡ってのは…*1。しかもまだ続きそうだし。トンデモ映画として笑いのネタにするしかない不思議な作品でした。

人間消失 [DVD]

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レフトビハインド (フォレスト・ブックス)

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※原作本。シリーズ一杯あるなぁ。

*1:どうもニコライは本物の悪魔の使いみたいなんで、この辺ではもう何が起こってもビックリしません