キラーズ・ウィズイン


原題も'Killers Within'。アイルランド製のアクションホラーです。キャストはよく知らない人たちばかりで、監督もコレが初長編のコンビ。予告編はこちらで。

別れた夫が組織相手に作った多額の借金の肩代わりに一人息子をさらわれた女性警官のアマンダ。元夫婦それぞれの兄弟たちに相談し、返済する金を作るために、アマンダの兄が警備を担当していた銀行家を襲う事になる。郊外に建つ銀行家の屋敷への侵入に成功したアマンダたち。銀行家はあっさりと要求を飲み、美人妻、色気づいた生意気な長女、幼い長男を置いて、金を調達しに向かったのだが…。

序盤から、いかにも英国圏の作品らしい小気味良いテンポで進む作り。役者たちの顔つきも良く、犯罪映画としては悪くない雰囲気です。

で、最初に書いたように、実はホラー要素もある作品。銀行家一家にはある秘密が…という展開で、始まって三十分の辺りでそちらに転がりだすし、ぶっちゃけ予告編を見れば大体の事は察しがつくストーリーなんですが、ここは知らずにご覧になった方が良いと思われるので伏せておきます。

そして、この急展開で、登場人物たちの立場がガラッと一変しちゃうのは面白かったかな。また、最初は何故わざわざ警官なんて…?と思っていた設定も、それなりに使えていたりと、脚本は考えてあって悪くない印象。

一方で、映像面は、センスは感じるものの、もうちょっとはVFX関係、特にホラー演出を頑張っても…といった感じ。おそらくは相当に安い作りなんだろうなあと察せられます。

まあ、全く知らない人たちが作ったにしてはそれなりに楽しめる作品でした。女優さんたちも皆おキレイだったし。

Sculptor's Run

Sculptor's Run

劇中、印象的に使われていた曲。