ラスト・ウォリアー 最強騎馬民族スキタイを継ぐ者


Скиф — Трейлер (2018)

原題は'Скиф'(英題'The Last Warrior')。未体験ゾーン公開作品「バイキング 誇り高き戦士たち」「フューリアス 双剣の戦士」に続いて、三か月連続でロシア製のアドベンチャー時代劇がリリース。スタッフ、キャストはよく知らない人たちによる作品ですが。

十一世紀、トムタラカニ公国。オレグ公に仕える公国最強の戦士ルトボルが暮らす村を、スキタイの末裔を名乗る傭兵集団が襲い、ルトボルの妻と生まれたばかりの息子をさらっていく。集団の要求は妻子とオレグ公の交換だったのだが…。

歴史的背景はWikipediaを参照の事。

wikipedia:トムタラカニ公国
wikipedia:スキタイ

この後は、襲撃の際に捕まえたクニーツァという男を道案内に、妻子を救いに向う主人公。その過程で、二人の戦士に奇妙な友情が…というパターン。

しかし、そこに色んなフックが味付けされた結果、周囲は全て敵だらけ!という状況に追い込まれていくのは面白かった。

また、どこまで時代考証が正確なのかはともかく、中央アジアっぽい風俗と荒涼としたロケーションも雰囲気を盛り上げます。更に、出てくるのが敵も味方もイイ顔揃いなのも、意図的なモンかはわかりませんが、誰がホントの悪モンなのかを判りづらくしていて、話の盛り上げに一役買ってました。

そして、主人公たちが旅の途中で出会う、中央アジアどころか、ニューギニア暗黒舞踏かという、白塗り&不気味な仮面を付けた集団まで出現! ここら辺を頂点に、「マッドマックス」サーガの影響を感じさせるバイオレンスシーンも続出して楽しかったなあ。

アクションシーンも、手ブレが気になるトコもあったけど悪くない。弓矢を放つシーンがFPS風になるのも、この作品にはあってた気がします。

ロシア映画のお楽しみの一つである女優さんの美しさも堪能出来るし、エログロも多め。個人的にキレイな画質でもう一度チェックしたくなる、中々の作品でした。

ロシア映画といえば「ガーディアンズ」のリリースも決まっているのでヨロシク。ただし、レンタルは…。
ガーディアンズ [Blu-ray]

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1/20(土)公開『ガーディアンズ』予告編