スリーピング ビューティー 眠り姫と悪魔の館
12/13レンタルリリース インターフィルム
原題は'The Curse of Sleeping Beauty'。あの『眠れる森の美女』をモチーフにしたダークファンタジーです。主演は「少女生贄」のイーサン・ペックで、“眠り姫”役は「カイト/KITE」の、というよりも、オリビア・ハッセーの娘といった方が良いかも知れないインディア・アイズリー。ブルース・デイヴィソンやザック・ウォードも出演してます。監督・脚本はアサイラム作品「デビルバスターズ」のピアリー・レジナルド・テオ。
夜毎、眠り姫に出逢う悪夢にうなされる売れない画家トーマス。夢はいつも“姫”にキスしようとした瞬間、不気味な屋敷の影と共に終わっていたのだが、そんな時、会った事もない叔父の遺産として代々伝わる屋敷を相続したとの知らせが。その屋敷が夢に出て来たものとそっくりだった事から、トーマスは現地に向かうが…。
となると、どんな豪邸が待っているのかと思いきや、コレが電気も通っていない、とんだボロ屋敷。更に、ここでは百人を越える行方不明者が出ていると知り、兄が消えたという女性と共に、謎を追う事にした主人公は…という展開です。
で、予告編にも出てきますが、“ジュリエット”だったお母さんとはまた違った、アニメから抜け出た様な美少女のインディア・アイズリーが役にドンピシャ! 彼女がメインの夢のシーンは、まさに夢見るように幻想的なビジュアルで、コレは期待出来るか?と思った…んですが…。
この監督の過去作同様、一枚絵としての映像は非常に素晴らしい。でも、時間が経過するに連れてアレレレ…なのも同様でした…。
特に、話が進むに連れて、ダークファンタジー風味だった夢パートより、屋敷の探索パートがメインになり、後半はほぼお化け屋敷ホラーになっちゃうのはどうなのよ?
そして、その夢パートの方も、序盤こそイイ感じなものの、話が進むに連れて、予算が尽きたのか、ただインディアちゃんを撮ってるだけになっちゃうのも…。
あと、妙に淡々とし過ぎてたり、テンポが悪かったりで、ホラーとしても大して盛り上がらないのもなんだかなあ…という感じの作品でした。
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