ダイ・ファイティング

原題も'Die Fighting'。ファビアン・ガルシアというアンちゃんが、監督・脚本・編集・アクション演出・主演等々で作った格闘クライムアクションです。既にWOWOWで放映済み。

三人の仲間たちと共に少林寺で修行を積み、ハリウッドでの成功を夢見る新進気鋭のアクション俳優、ファビアン。だが、ある日、彼の妻が誘拐されてしまう。犯人からの要求は身代金ではなく、ファビアンら四人の首にGPS装置を着けさせた上で現金輸送車を襲え!というもので…。

犯人の真の目的は“本物”のアクション映画を撮る事。現金を強奪した後は、ファビアンと仲間たちを引き離し、それぞれ、空手道場やカラーギャングといった強敵と戦わせるという無理難題を要求していって…という展開です。

要するに、主演で監督のファビアン・ガルシアが自分自身を演じて、劇中でも“映画”を撮影するという、メタ構造☓2みたいな作りの作品。

で、目玉であるはずの格闘シーンはさすがに動きのキレが良い。撮り方はまだまだ下手なトコがあったりはしますが、まあ過去の格闘映画が好きなのは伝わってくるから許せる範囲。

また、演技や話の展開にも雑さが目立ちますが、これもまあ、無名のアンちゃんたちが撮ってると思えば…の範疇。普段、もっとヒドいのを見ているというのもありますが(w。

ただ、オチがねえ…。そこに現れてますが、ファビアン・ガルシアのナルシストぶりが全体を覆っていてハナにつくつく。そのルックスからして、映画界で成功したいなら、香港かタイに悪役俳優として売り込んだ方が早いのでは?と思いますが、本作を見るに主役以外はやりたがらない人っぽいしなあ。

本作と似た“俺たちもカッコいい格闘映画が撮りたいぜえ!”系なら、同時期に“未公開ゾーン”で上映された「デンジャラス・ミッション」がリリースされます。こっちは良い意味でのボンクラ臭とセンスの良さがあって楽しく見られました。