バトル・オブ・ガーディアン 暗黒部隊 vs 謎の少女

原題は'Molly'。オランダ製(セリフは英語)のSFアクションです。スタッフ、キャストは全く知らない人たちばかり。

サプリカント”と呼ばれる狂暴化した人類が暴れる終末世界。その中を、一羽の鷹だけを相棒に、生き延びる少女モリーがいた。そして、彼女には不思議な力があって…。

一方、海上に小さな“国”を作り、陸上でサプリカントを生け捕りにしては戦わせるヤツらが! 彼らはモリーに目をつけて…という展開です。

要するに、邦題は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」風ですが、実際は「マッドマックス」やゾンビ映画でよく知ってるあの世界観の作品。

ただ、その中心にいるのが、マックスやケンシロウのようなヒーロー然とした屈強な男ではなく、小さな体に鋭いナイフと弓矢を携えたメガネっ娘というのがユニーク…と思ったけど、映画では珍しいけど、アニメやコミック、ゲームではありがちな設定かも。

しかし、それを演じるジュリア・ベイトラーンというコが、物凄く美人だったりカワイコちゃんだったりはしないんだけど、役に非常に合っていて、映画全体を成立させている。パンイチでの沐浴中にサプリカントに襲われるという、サービスシーンもあるゾ!

更に、終末世界やサプリカント、ヒロインの“能力”について、劇中で細かく説明してない事もあって、バイオレンスな話の筈なのに、どこか牧歌的というか、ファンタジーを見てる気にも。

舞台も海岸線の砂丘で撮ってるだけだし、衣装も最低限でさほど凝ってない。それでも終末感をちゃんと感じさせるあたり、監督の映像センスも感じさせました。ひょっとしたら、今後出世する人かも知れません。

こんな感じで、設定はベタながら、ユニークな印象を受ける作品でした。延々と続くラストバトルでもオッ!?となる事をやってます。