MYTHICA ミシカ/聖なる決戦

原題は'Mythica: The Necromancer'。アローストーム・エンタテインメント製作のファンタジーアドベンチャー第三弾です。キャストは前二作と大体一緒ですが、監督が撮影担当だったA・トッド・スミスという人に交代しています。前作「ダーク・エネミー」の感想はこちら

“旅の仲間”の一人であるセインが、因縁ある悪徳商人ペレガスに捕まる。セインの命の代わりに、マレクたちは消えた麻薬石密売人イールを探すよう、ペレガスに命じられるが…。

前作の続きで、黒魔道士としての覚醒が始まってるヒロイン、マレク。師匠ゴージュンからは魔王ゾアロクの追っ手をかわすべく、身を隠すよう命じられていたのだが、またしても旅に出たせいで案の定…という展開です。

面白いかどうかは置いといて、監督が変わったおかげか、前二作と比べて話の流れがスムーズに感じられました。それだけでもかなりの前進かと。

まあ、多少引っかかる点はやっぱりあって、例えば密売人探しで何故かわざわざ戦場、それも最前線まで向かうところ。コレってアクションシーンを入れたいだけなんじゃあ…という。ま、ファンタジー世界での戦争シーンというのは興味深くはありましたけど。せめて、兵士たちの間で麻薬石中毒が蔓延していて…みたいなネタを盛り込んどけば…と思いましたが、この会社にそんな社会的メッセージが入れられるはずもないからなあ。

トータルで見ると、当たり前ですが、前二作が気に入った方向けですね。まだまだ続編を作る気満々みたいです。