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ダブル・リベンジ 裁きの銃弾

原題は'Montana'。今が旬の俳優の一人、マッツ・ミケルセンの実兄、ラールス・ミケルセン主演の英国製クライムアクションです。共演はミシェル・フェアリー。監督はコレが長編二作目のヒトですが、脚本に「ソルジャーズ 連合軍を救った男たち」のジェレミー・シェルドンが参加しています。

ロンドン、イーストエンド。十四歳ながら、組織の末端でドラッグの運び屋の職にに就く少年モンタナ。だが、彼の組織の構成員が次々に殺され、モンタナも正体不明の男に売上を奪われてしまう。見せしめか、兄貴分と信じていた者たちに殺されそうになるモンタナ。そんな彼を何者かが救って…。

少年を救ったのは、セルビアから来た孤独な男。少年の組織のボス、ラザルスこそ、内戦時に彼の妻子をなぶり殺しにした、ギャング紛いの民兵組織のリーダー、ラトコだった! 更に情報を集めるうちに、少年の父親を殺したのもラザルスの組織とわかり、二人は復讐を決意する!という展開です。

最近は恰幅が良く、エレガントな雰囲気が漂うマッツに対して、本作のラールス兄ちゃんは髭を蓄え、まるで聖人か幽鬼のような姿。妻子の仇を討つ事だけの為に生きてきた、ほとんど死人のようだった彼が少年と触れ合ううちに笑顔を取り戻し、一方の少年は戦い方だけでなく礼儀も教わっていって…という、相棒、友人、師弟、いやそれ以上の擬似親子の様な絆を育んでいくというのは、パターンではあるけれど悪くない。ぶっちゃけコレだけで、もう作品は出来上がってるワケです。

そこに本作は、ギャングだけでなく、コイツらとつるんでるどぐされ刑事ども、連続殺人事件を担当する本庁から来た女警部補、少年が出逢った白人の美少女と、更に色んな要素を盛り込んでいます、が…。コレはキャリアの浅い監督にありがちな、上手く裁く技量も無いのにアレもコレもやりたいぜえ!な感じで、正直散漫な印象になっちゃってたかな。

こんな感じで、もうちょっとで傑作、佳作になった気はするものの、まあ悪くない作品じゃないでしょうか。


バダ・ビン

バダ・ビン

  • ベニー・バンクス
  • サウンドトラック
※OPで使われてました。