超科学実験体 ゾンビロイド

原題は'Zombie Massacre 2: Reich of the Dead'。「EATERS イーターズ」のイタリア人コンビ、マルコ・リストーリとルカ・ボーニによるゾンビアクション「ZMフォース」の続編?です。前二作同様に、ウーヴェ・ボルがプロデューサーを務めています。出演は「ハウス・オブ・ブラッド」のダン・ヴァン・ハッセン。

第二次世界大戦末期のドイツ。負傷者を抱える連合軍の小隊は、崩れかけたナチスドイツの研究施設らしき建物に逃げ込む。死体すら転がっていない状況に、逆に不気味さを覚える兵士たち。すると、施設の奥から恐るべき者たちが!?

当然そこにいたのは、ナチスマッドサイエンティストが不死の兵士を作らんと生み出したゾンビたち! そして、マッドサイエンティストはまだ生きていた?!という展開です。

こんな感じなので、タイトルには“2”と付いてますが、「ZMフォース」を見てなくても全く問題無い作りでした。というか、何故“2”って付けたんだろう?

で、イイ顔したならず者部隊(日本刀を振り回す女丈夫込み)がゾンビに支配された原発エリアからの脱出を描く!という、どうやっても面白くなりそうなプロットなのに、眠気すら催させる出来だった前作に対して本作はというと、残念ながら似た様なモンでした…。

冒頭、遠目にはまたボルちゃんが役者を?!でも老けたなあ…と思ったら、ダン・ヴァン・ハッセンが演じてたマッドサイエンティストの独白から始まってイイ感じだし、前二作同様ゾンビのメイクには迫力あり。今回は例の縦縞パジャマまで着てますからね!

こんな感じで舞台設定は悪くないし、後はバンバン連合軍兵士vsゾンビ軍団の対決を見せれば良いだけなのに、何故か盛り上がらない。逆に、兵士の変な回想シーンを入れちゃってムードを減退させる始末。

ラストもなあ…な、ちょっとガッカリしてしまう凡作でした。「イーターズ」を見た時はひょっとして…と期待した監督コンビだったんだけどなあ。

ZMフォース ゾンビ虐殺部隊 [DVD]

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