USS ライオンフィッシュ

原題は'Subconscious'。「バトル・オブ・ロサンゼルス」「シャーク・アタック!!」のティム・アベルが主演した潜水艦スリラーです。共演は「バトル・オブ・バルジ」のトム・ステッドハム。監督・脚本のジョージア・ヒルトンという女性は音響関係が本職で、コレが初監督作みたい。

1943年。突然“引退”が勧告され、封鎖が決まった米海軍潜水艦ライオンフィッシュ。命令に納得がいかない艦長は、夜中に船に潜り込み、艦長室で拳銃自殺してしまう。そして現在。ライオンフィッシュ号と祖父である艦長の死の謎に囚われた海軍大学校教授のピーターに、突然今も封鎖されたままの艦内調査の許可が降りて…。

主人公チームと国防総省の男が潜水艦に乗り込むと、艦内には怪しい影が!? そしてハッチが閉まり、船は勝手に出航! しかも第二次大戦の大西洋にタイムスリップしていた!? という、単なる潜水艦映画、戦争モノではなく、オカルト&SFネタの入ったストーリーでした。

ただし、そういうの以前に何とも締りの無い作りで…。冒頭からシリアスというか暗めな雰囲気なのもどうかと思いますが、何故潜水艦が強制的に引退させられるのか? 艦長は結局どうなったのか? その後の船の様子は? といった辺りが説明不足のまま話は進み、おかげで結局現代パートでも、主人公が何を調べてるのかピンと来ず、そのせいで観客はどこに主眼をおいて見ればいいのかわかんないというボンヤリ具合。

その後も、映像のほとんどが暗い艦内がメイン。しかも、タイムスリップしてもUボートと対峙しても、電磁波がビリビリ!みたいな派手な絵になるワケでもなく、何となくそうなってんだろうなあ…という感じ。

さすがに終盤には謎も解決するんですが、そこからもトントンとは話が進まず、クライマックスのはずなのに全く盛り上がらず。

気がつけば、B級映画にはあるまじき二時間超えというテンポの悪さ。最後、イイ話風で締められるのにもムカつく凡作。低予算で限界があるのはわかるけど、もうちょっと工夫しろよ!と言いたくなる作品でした。