S.W.A.T.ユニット571 人質奪還作戦

原題は'Checkmate'。二月にリリースされた「S.W.A.T. ユニット887 24時間の奪還作戦」に続く、ティモシー・ウッドワード・Jr.の製作・監督によるクライムサスペンスです。ただし今回は、ウッドワードは役者はしてなくて、更にマイケル・パレミーシャ・バートンが「887」に引き続き出演してますが続編ではありません(紛らわしい)。キャストはダニー・グローヴァーヴィニー・ジョーンズショーン・アスティン、ジョニー・メスナー、「ARROW/アロー」でナイッサ・アル・グール役のカトリーナ・ローが出演と、更に豪華になっています。

武装集団による銀行強盗が発生! ハワード隊長率いるSWATチームが早速現場に向かうが…。

まず、ウッドワード監督のマヌケ面が無いだけで随分とマシな雰囲気に(w。

で、序盤は時間を巻き戻して、犯人や人質たちが銀行強盗事件が発生するまでにたどっていた姿を見せるという構成、なんですが、コレがいつものウッドワード作品同様に取り留めのない、やっぱりマヌケとしか言い様がないモノ。群像ドラマがやりたかったのかなあ? コイツには無理だと思うんですが。

そして、いざ立て籠り事件が始まってからも、犯人側はアホな事しかしないわ、マイケル・パレ隊長率いるSWATは行動を起こさないわで、イライラしっ放し。

更に、訳知り顔のグローヴァーとジョーンズは向い合ってチェスに興じてるだけだわ、グローヴァーの用心棒で“カタナ”*1という役名のカトリーナ・ローは「ARROW/アロー」のキャラそのまんまだわ、神父役のはずのショーン・アスティンは何故か屋上でライフルを構えてるわ…だから、もうワケがわかんない*2

アフレコか同録に失敗したのか、会話のシーンで喋ってるヤツも喋りかけられてるヤツもちゃんと撮れてなくてワヤだったり、銃撃戦ではどこに向かって撃ってるのかわかんなかったりと、出演してなくてもウッドワードの凡才ぶりが遺憾なく発揮された駄作でした。

妊婦の人質役でシリアスな演技をしているミーシャ・バートンが可哀想。というか、みんな作品選びはちゃんとやれよ! ギャラが良いのかなあ?

*1:関係ないけど、「ARROW/アロー」での福島リラはホントにKATANAっぽくて良いですね。

*2:さすがに途中で何故こういう作りなのかは察しがつくし、ウッドワードはドヤ顔で作ったんだろうけど、大して上手い事いってないという…。