モンスター・フライト

原題は'Last Flight'(中国題'絶命航班’)。米中合作*1の航空&モンスターパニックです。主演は「ゴシップガール」のエド・ウェストウィック。他のキャストはあまり馴染みの無い人たちですが、その中の一人のチュウ・チュウというお嬢さんは「アイアン・フィスト」や「クラウドアトラス」に出てました。監督・脚本のヴィンセント・チョウも新人さん。

既に廃止が決まり、これが最終便となった太平洋のとある島からシンガポールへ向かう夜間便が、最小限のスタッフと少ない乗客を乗せて離陸。だが、キャピタルアテンダントの一人が獣に引き裂かれたような傷を負い、しかも毒にやられて死んでしまう。そして次々に犠牲者は増えていって…。

モンスターは島から持ち込まれたモノなのか?! 中々その姿を見せないまま、襲われていく乗客乗員の不安が募っていく…という展開です。

こんな、割りとベタな作りなんですが、見ていてもの凄く不思議な感覚に襲われる作品でした。

まず、パイロット役のエド・ウェストウィックがアルカイックスマイルをたたえながら、こんな状況なのに全く動ぜず淡々とした演技を見せるのに加えて、セットなのが丸わかりの機内シーンは今時の手ブレガタガタ映像どころか、こちらも微動だにせず、更にこれ見よがしなBGMもほぼ無い。

更に、ほとんどの登場人物がセクシーな美男美女*2な事もあって、全体が人工的、作り物みたいというか、大雑把に言えばアジア的な奇妙なムードに包まれている。

そんな感じなので、普通のパニックもののような緊張感は余り無し。でも、見ていて何故だか不安な気持ちになってしまう変な作品でした。あ、それとモンスターの正体にはあまり期待しないで下さい(w。

*1:製作にはメディアアジアも。

*2:美女の一人はヌードのサービスまであり。