溝鼠

9/25レンタルリリース オールインエンタテインメント

「毒蟲vs.溝鼠」以来久々に、新堂冬樹の『溝鼠』シリーズをドラマ化した作品です。主演は森本亮治で、八木まりな、中丸新将が共演。

旬を過ぎたグラドル奈々は事務所に映画出演だと騙され、AVを撮影されてしまう。数日後、体で金を作り、撮った映像を消して欲しいと頼み込んできた彼女に、制作会社の社長・慎吾はほだされ、それが縁で同棲を始めるのだった。そんな時、“原発”に“人材”を斡旋する派遣会社を立ち上げていた慎吾の兄がヤクザに殺されてしまい…。

この後は、復讐を誓う主人公の為に、彼女がヤクザが経営するクラブにホステスとして潜入するが…という展開です。

全体に“正義”や“リアル”が満載で、正直鼻白んでしまうムード。逆に主人公カップルは今時“赤ちょうちん”みたいで古臭く、更にそのバックに流れるのがかなり古いPCゲームみたいな安っぽいBGMなモンだから、“今時”のネタとチグハグになってしまっていて余計に質が悪い。

終盤の陰惨なだけの展開もなぁ。クライムドラマ、サイコスリラーとして見られる部分の多かった「溝鼠vs.毒蟲」みたいなのを期待していただけに残念でした。

あと、新堂冬樹はもう「虫皇帝」のビデオは作ってないのかな？

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溝鼠 最終章 (徳間文庫)

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