ウルフ・タウン

ウルフ・タウン [DVD]

ウルフ・タウン [DVD]

原題も'Wolf Town'。野生の狼がバカ者たちを襲うアニマルパニックです。キャストは色んな映画に端役で出てる人たち。ロエル・レイネが原案・製作。監督は「グリズリー2010」のジョン・レベルです。

西部開拓時代のゴーストタウンに出かけたカイルたち。だがそこは、野生の狼たちが巣食う場所だった! 縄張りを侵され、狼たちが襲い掛かる!!

冒頭、開拓時代の人々が何者かに襲われるシーンが描かれていて、更にバカ者たちが乗ってきた車のコードが切られたり、ケータイが盗まれたりしてたから、てっきり狼男か人狼か、それともその時のガンマンの霊が狼に憑いてるパターンかと思ったんですが、襲ってくるのはただの狼でした。うーん、頭が良い狼くんたちだなぁ…。

で、狼は本物の狼が演じてるんですが、そのせいで直接的に襲ったり、人間と戦ったりするシーンはほとんど無し。怖いシーンは、どアップで威嚇してる顔を見せたり、勢い良く走ったりするシーンで代用。おかげで余りスリリングじゃありません。

お話は、そんな狼の群れ(といっても三匹くらいですが)に囲まれ、ゴーストタウンに閉じ込められたバカ者たちの決死のサバイバルを描いていく、んですが、何しろ狼の描写がそんな感じなので、ちっとも盛り上がらない。

とここまで書いて、ダメな点がこの監督の作品で、ロエル・レイネが脚本を書いた「グリズリー2010」と全く同じ事に気づきました! お前らには学習能力は無いのか!?

斬新なのは、主人公のナイーブ青年より、彼の憧れのヒロインが勝手に連れてきた元ジョックの方が余程頼りになるし、行動力もあるという事。そりゃ女の子もこっちに惚れるのが当然、みたいな。

こんな感じの凡作でした。狼くんたちはご苦労様でした。