アーミー・オブ・ダークネス


5/2レンタルリリース ニューセレクト

原題は'Attila'。The Asylumが「300 帝国の進撃」に便乗してこさえたと思われるホラーアクションです。主演はUFC戦士のシーク・コンゴ! 監督はアサイラム社初期の代表作「案山子男」のエマニュエル・イティエ、脚本は「シャークネード」のアンソニー・C・フェランテです。

五世紀のヨーロッパ大陸を席巻したアッティラ率いるフン族の最強兵士軍団。彼らはモーセの杖を手に入れ、それを三つに分けて封印した。そして現在。東欧の某国で展開中の米軍。大将からの密命を帯びて探索を続けていたヴィトーたち小隊は、何とフン族のミイラを発見する! ところが、米軍基地に運び込まれたミイラが突然蘇った!?

フン族大暴れの図を見せる冒頭は、一応「300」風に動くグラフィックノベルっぽい絵を目指しながら、出来上がったのはただ見づらいだけ、血飛沫とかペンキにしか見えない安っぽさ…。

まぁ、その辺はいつものアサイラム風味だなぁと笑える程度なんですが、いざ本編の現代パートに入ってからがヒドかった…。

まず遺物探索にあたる小隊内の会話がアホ過ぎ。そして何かを発見しても、それが何かわかんないうちに次のシーンに行っちゃうわ、兵隊さんたちは殺されちゃうわ。

更に、そんな作戦を指揮していた大将と博士の会話もまたバカ過ぎて要領を得ない。

そうこうするうちに最強兵士が蘇っちゃうんですが、コイツがまた大して強くないから全然盛り上がらない。だって、いくら米軍の精鋭*1はいえ、ただの兵隊さんとイイ勝負になる程度で…。

結局アッティラネタも全然だし、最後も何それ?って感じの、実にアサイラム作品らしい駄作でした。とりあえず、何がこうしてこうなった、程度の事は見せるようにしてくれないかなぁ。

ジェラルド・バトラー主演のそこそこちゃんとしたアッティラもの「覇王伝 アッティラ」の感想はこちら

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*1:新・三銃士」でアトス役だった岡崎慎司似のアジア系の人。