AAAH!ゾンビーズ!! 俺タチだって生きている

原題も'Aaah! Zombies!!'(別題'Wasting Away')。よく知らない人たちが作ったゾンビコメディです。でも、主演は「ヴァンパイア・ダイアリーズ」のマシュー・デイヴィス(マット・デイヴィス)と「BONES」のマイケル・グラント・テリー。「オープンウォーター・サバイバル」のリチャード・リールも出演してます。

ボウリング場でダベっていたマイクたち。だが、マイクが作った緑色のソフトクリームを食べた途端、彼らの体に異変が! 何とそのアイスには、軍が極秘裏に開発、失敗して投棄するはずだった“超兵士”を作り出す新薬が混入していたのだった。だが、彼ら自身はその変化に気づかず…。

超兵士=ゾンビ化という、ぶっちゃけありがちな展開。この後も、ゾンビ化したバカ者たち四人が街に出て大暴れ?というパターンどおりのお話です。

ただ、本作がユニークなのはあらすじに書いたように、本人たちがゾンビなったのに気づいてないトコ。そしてソレを、主人公たちの意識化にあるシーンは普通にカラーで見た目もそのままなのに、それ以外ではモノクロの映像になり、いわゆるゾンビな見た目&動きに変えて、と差別化してる点。

モノクロなのはオープニングからで、色付きなのはゾンビ新薬とソフトクリームだけ。そんな映像+冒頭の舞台が場末のボウリング場だから、ノスタルジックというか、イイ感じに古めのホラー映画を見ている気分になるのも面白いトコでした。

お話は後半に入っても特別変わった展開にはなりません。でも、低予算映画にしてはテンポ良く撮れてるし、盛り上がる作りにはなってるので、ゾンビ映画愛をお持ちの方なら楽しめる出来かと思います。

あと、実は本作、2007年製作の作品でした。主演の二人がその後それなりに出世してるのは良いとして、こういうソコソコの作品を撮った監督が、コレ以降一本も長編を撮ってないのは不思議。どういう人なんでしょ?