サドンデス

サドンデス [DVD]

サドンデス [DVD]

原題は'Raze'。タランティーノ映画でお馴染みのスタント兼女優、ゾーイ・ベル製作&主演による格闘アクションです。トレイシー・トムズとロザリオ・ドーソンも出演していて、「デス・プルーフ」でカート・ラッセルと対決したトリオが再結集。更にレイチェル・ニコルズ(製作総指揮も)、シェリリン・フェンにダグ・ジョーンズが共演してます。監督や脚本家はまったく知らない人たち。

目覚めると薄暗い見知らぬ場所に連れ込まれていたジェイミー。やがて、彼女と同じ様に拉致されていたサブリナという女と出会い、二人で出口を探そうとするが、突然サブリナが襲い掛かって来た!

彼女たちだけでなく、謎の組織に拉致されてきた約五十人の女たちが、親族ら愛する人たちの命を取られ、金持ちどもの慰み物として、文字通りのデスマッチ、勝ち抜き戦を強要されるというお話。

で、てっきり、当然メチャ強いゾーイ・ベルとか弱いレイチェル・ニコルズが協力しながらこの状況をサバイブ、脱出を図るという女囚映画的な展開だろうと思いきや、何といきなり二人が激突! ニコルズもキックボクサー志望という設定で、意外に健闘しますが、当然結果はベルの圧勝で、最終的には鼻血まみれのニコルズを抹殺してしまうという強烈なオープニング!!

その後も、タンクトップにスウェットパンツ姿のカッコイイ女性たちによる、殴る蹴るはもちろん、首絞めアリ、ストレートな目潰し描写アリという、バーリトゥードキャットファイトが連続! しかも、流石にゾーイ・ベル主導の作品。女優さんたちの動きもリアルで、特にベル絡みの“試合”は相当な迫力があって見応え十分。

逆に、お話や設定は前述の通りに超陳腐。正直、お話が進んでいる間は退屈極まりないです。一応監督もその辺はわかってたのか、余りそちらには力を入れてないですけど。

こんな感じで、そういう趣味がおありの方には物凄いご馳走に、それ以外の方にも暇潰しにはなりそうな作品でした。お話はつまんないですけどね。

なお本作の監督、ジョン・C・ウォーラーの次回作は、コリー・モンティスの遺作となった''McCanick'です。もうどこか買ったのかな?