アウトブレイク2014


3/5レンタルリリース アルバトロス


THE CURE - Official Trailer

原題は'The Cure'。米・ニュージーランド合作による医療スリラーです。監督・脚本のデヴィッド・グールドはWETAデジタル出身で、ピーター・ジャクソンの一連の作品に参加してる人のよう。「ロード・オブ・ザ・リング」でマドリル役だったジョン・バックや「スパルタカス/ゴッド・オブ・アリーナ」のスティーヴン・ロヴァットが出演してます。

某製薬会社の研究員ベスたちは、会社が十一年前に既にガンの治療薬の研究に成功しており、自社の抗がん剤を売る為にそれを隠していた事実を知る。その直後、研究を指揮していた会長は研究所を封鎖。治療薬の存在を知ったベスたち三人を隔離し、抹殺しようと企んで…。

WETA出身者の作品というキャリアから期待されるような、派手な映像というのはほとんど無く、極々真面目に低予算ながらシリアスなムードで作られた作品でした。

お話は、密室空間からの脱出を試みるヒロインたちと、会長によって送られた抹殺部隊との攻防を見せていく展開です。

この手の映画は結構作られてるワケですが、とても高学歴の人間とは思えぬアホ過ぎる行動を登場人物に繰り返させる凡作が多い中、本作の登場人物は研究所内にある薬品を使って脱出したり敵に対抗したりと、ちゃんと頭を使ってるのがわかる作りになっているのが嬉しい。

また、ヒロイン役のアントニア・プレブルという女優さんがちょっと爬虫類入ってるクール系のカワイコちゃんというのも、このジャンルに合っていて作品を盛り上げてました。

邦題から想像させるような大掛かりなウイルスパニックの要素は薄いし、スローや回想シーンの多用という監督経験の少ない人がやりがちな欠点はあるものの、一応は許せる範囲に収まった、それなりに満足出来る作品かと思います。

アウトブレイク2014 LBXC-111 [DVD]

アウトブレイク2014 LBXC-111 [DVD]

アウトブレイク [Blu-ray]

アウトブレイク [Blu-ray]