天空のペガサスVS魔獣キメラ

原題も'Pegasus Vs. Chimera'。海外TVシリーズにちょくちょく出ているセバスチャン・ロッシェが主演した、カナダ製のファンタジーモンスターアクションです。共演は「24」のナズニーン・コントラクターに「アンダー・ザ・プラネット」のミミ・カジク、そしてレイ・ドーン・チョン! 監督は「サイレント・ボイス」のジョン・ブラッドショウです。

剣と魔法の世界。全ての支配を目論む皇帝オルソスに父を殺されたフィロニー姫が復讐を誓って逃亡。その途中で知り合った鍛冶屋のベレロスもまた、かつてオルソスによって父を殺された男だった。二人が協力して打倒オルソスに向けて奔走する一方で、皇帝は将軍にして魔導師のアクテに魔獣キメラを召喚させる…。

まぁ、予想の範囲内とはいえ、何とも締りの無い作品でした。

まず、魔獣キメラ。CGがショボいうえに、ジャケとは違ってせいぜいライオン大の大きさで、これでどうやって世界を滅ぼせるのか、いきなり疑問を持ってしまうレベル。

対する、良い魔法使いのレイ・ドーン・チョンに召喚されたペガサスも、演出や編集のマズさのせいでただの白馬にしか見えない…。

また人間側のドラマも、ほとんどがカナダの野っ原や森の中でダラダラ繰り広げられるだけで、何の迫力も無し。キャスティングも、それなりの面子が揃った女優陣に対して、男優陣にはハナが無いわ、アクションもなってないわで…。

こんな感じに、いかにもカナダ製TVムービークオリティな凡作でした。この手の作品はそれなりにお金を掛けるか、演出で補える人が撮らないとダメだよなぁ。