ワイルド・スワン

ワイルド・スワン [DVD]

※予告編

　原題は'White Swan'(別題'Assassins Run')。「アルティメット・インパクト」のロシア美女、ソフィア・スカヤが監督・主演した米ロ合作の女囚リベンジアクションです。共演はクリスチャン・スレーターに、「デッド・ドロップ」のコール・ハウザー、「ザ・キングダム 砂の惑星」のアンガス・マクファーデン。共同監督は「エーゲ海の誘惑」のロバート・クロムビーです。

ロシアの油田開発で巨万の富を得た米国人実業家の夫を何者かに殺された人気バレリーナのマヤ。更に資産は凍結され、マヤ自身も見に覚えのない罪で投獄されて…。

この後は、最愛の娘まで誘拐され、遂にヒロインの怒りが爆発！ 脱獄して夫の仇を討つ！！という展開です。

まず良かった点。正直“白鳥”というより“ブラック・スワン”の方がお似合いな気はしますが、非常におキレイなソフィア・スカヤが体を張って繰り出すバレエアクションは見栄えが良い。ターンしながら、イイ顔した女囚、そしてロシアンマフィアをバッタバッタと倒していく様は中々にキマってる。

しかし、旦那（チャンスレ）を殺されて投獄されるまでの展開が、時系列を入れ替えたりして、まぁチンタラしてる。「女囚さそり」ならアバンで済ませちゃいそうなモンなのに、本作では気づけばもう中盤戦というノロさ。

で、そっから前述の復讐篇に突入するから、脱獄も真犯人探しもかなり端折り気味、なのにやはり一つ一つのシーンには無駄が目立つ…。

ラストもアレレ…って感じで、何ともバランスの悪い凡作でした。

エーゲ海の誘惑 [DVD]