悪霊のはらわた - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

1/8リリースプライムウェーブ

原題は'Wither'。スウェーデン製のスプラッタホラーです。スタッフ、キャストは知らない人たち。

アルビンとイダのカップルを中心に、アルビンの父親が見つけたという山あいの空き家で週末を過ごす事にした若者たち。だが、一番最初に空き家に入り、地下室から出てきたマリーに異変が。突然暴れ出し、仲間に喰いついてしまったのだ！彼女を捕まえ、縛り上げるアルビンたち。そこへ見知らぬ男が現れ、この家の地下には化け物が眠っていると告げて…。

こんな感じで、もうモロに「死霊のはらわた」インスパイアな内容の作品でした。ただし、スプラッタ表現をやり過ぎてお笑いの域に達していた「死霊のはらわた」とは違い、同じくムチャクチャ派手な血塗れ描写はあるものの、徹底的にシリアスというかドライな雰囲気なのが本作。

地下に眠っていたモノは、まるでウィルスのように伝染、発症。襲われた者も次々にまるでゾンビの様な死霊になってしまうんですが、その伝染ルートというのが、噛まれたらアウトは当然として、血を浴びてもダメ、ヘタしたら触っただけでも…という悪質さ。

しかも、地元の人がいない（途中出てくる知ったげなオッサンも旅の人だった！）から、具体的な撃退方法がわからず、最終的にはグチョグチョの人体破壊するしかない！でもそんな事したら感染してしまう？！という絶望的な状況に。

あと、よく見れば白濁したカラコンに入れ歯、そこに血糊をブッカケただけという特殊メイクに代表されるように、意外に低予算な作りにもかかわらず、ビジュアルが魅力的に作られていた点も特筆すべきところ。

お話的な面白さはほとんどありませんが、ホラー映画好きなら見て損はない作品ではないでしょうか。少なくともリメイク版「死霊のはらわた」よりは良かったと思います。

製作したソニー・ラグーナとトミー・ウィクランドのコンビは、本作の前に撮った'Blood Runs Cold'という作品も見どころありそうだし、今後要注目の存在になるのではないでしょうか。
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