フライトナイト2

原題は'Fright Night 2: New Blood'。リメイク版「フライトナイト」の続編です。ほとんどのキャストが日本では馴染みの無い人たちですが、吸血鬼役を「ラン・オブ・ザ・デッド」のジェイミー・マーレイが演じています。監督は「ダブル・トリガー」のエドゥアルド・ロドリゲス

高校の海外講習でルーマニアにやって来たチャーリーたち。だが、客員講師として現れたセクシーな女教授ジェリーの正体が、あの”伯爵夫人”エリザベート・バートリであり、彼女の標的がチャーリーの彼女エイミーだと判って…。

この後は、偶然にもルーマニアロケに来ていた人気番組『フライトナイト』のホスト、ピーター・ヴィンセントを助っ人に雇い、吸血鬼退治に乗り出すが…という、このシリーズのお約束な展開です。
で、いきなりぶっちゃけると正直あまり上手く出来てない作品でした。序盤は、主人公が女吸血鬼の怪しい行動を目撃し、怪しんで…という定番の流れなんですが、まずココが細切れ過ぎて、吸血鬼が大した事をやってないように見えてしまう。

大体、前作と主要キャラの役名が全員同じなもんだから、これは前作の続き(主人公たちが吸血鬼の存在を知っている)なのかどうなのかよく判んないのもイライラさせる原因に(結論は独立した話でしたが)。

そして、女吸血鬼と処女との同性愛的なセクシーな描写も薄め。

終盤は、エリザベートものらしく"血の池地獄”を舞台にして派手にも見せるし、ちょっと捻った展開にもなりますが、挽回出来ず終いという凡作でした。

ちゃんとルーマニアでロケしてる分、舞台の雰囲気は良かったんですが。

エリザベート・バートリが主役の作品なら、セクシー成分の濃度の差で「ヴァンパイア・クィーン」の方が個人的には好みでした。

旧シリーズのパート2は何故DVD化されないのでしょうか。