ディセント ザ・ダークサイド

原題は'Living Dark: The Story of Ted the Caver'。もちろん本家「ディセント」とは縁も所縁も無い、米アーカンソー産の洞窟ホラーです。キャストは駄作「エクスペリメント6」のマシュー・アラン以外は全く知らない人ばかりで、監督もこれが処女作のよう。

父の葬儀で久々に帰郷した弟ブラッドと共に、墓のすぐ側に板で入口を塞がれた竪穴を発見したテッド。興味本位で穴の中へ入った二人だったが、穴は大きく広がり、しかも電灯も備え付けられ、人がいた形跡が残されていた。そして、更に奥へと続く小さな穴を見つけて…。

冒頭、こんなところに墓を建てるのかよ!と言いたくなるくらい殺風景なロケ地でスタート。俳優が超駄作に出演していた事もあって、コレはマズい作品なのでは…という懸念が広がりましたが、低予算ながらしっかりと真面目に作られた作品でした。

お話が進むに連れて、洞窟探索に狂気に近いほどにのめり込んでいく兄弟。一体その奥にあるものは…?!という定番の展開を、あくまでシリアスに描いていきます。

ただ、兄弟二人と洞窟という舞台だけでは持たないと思ったのか、機材を取りに戻ったりと、頻繁に地上に戻ってのシーンが出て来て、これが勢いを削ぐわ、結果全体の尺が長くなるわという事になってるのは残念でした。やっぱりこの手のは、一気に見せた方が粗も見えにくくなるし、良かったと思います。

まぁ、思ったよりは全然マシな出来でした。