マシンガン・シスター

マシンガン・シスター [DVD]
9/4リリース プライムウェーブ・ネクシード

原題は'Nude Nuns with Big Guns'。「リベンジ」のジョセフ・グスマン製作・監督・脚本によるエロティックバイオレンスアクションです。キャストはほとんど知らない人ですが、悪役で登場のデヴィッド・カストロは「コロンビア・コネクション 麻薬シンジケート壊滅作戦」に出てました。なお、監督のデビュー作「リベンジ」はこういう映画です。

国境沿いの小さな町に、ギャングと結託し、尼僧たちを麻薬工場や売春婦として働かせている悪徳牧師がいた! それに抵抗しようとしたサラは凌辱された上に殺されかけるが、寸でのところで脱出。自分を貶めたヤツらへの復讐を開始する。

エロい尼さんに始まって、イイ顔したバイカー軍団、悪い牧師、場末のストリップバー、場末のモーテル、アホな家族旅行者、レズカップルと、イイ要素が最初から最後までパンパンに詰まった作品!

なのですが、それらを繋ぐお話の部分がまぁヒドい。見てすぐわかるくらいタランティーノロバート・ロドリゲス(というか「マチェーテ」)の影響がモロな作品なので、大したストーリーを求めるワケではないんですが、起承転結、序破急といった基本の基本すらわかっていないんじゃないかというレベル。そもそも、出だしのヒロインが貶められるシーンからしてちゃんと見せられてないから、その後の復讐劇に全くカタルシスが感じられないという。

そして、不出来な映画によくある、そこでスローにする意味は?的な間違った映像処理も頻発。何でヒロインが受けた銃弾を自分で摘出するシーンを、スローにしたり白黒にしたりしながら延々と見せなきゃいけないんだよ!みたいな。

そんな感じで、真面目に見ようとするとちょっとどうよ?と思わざるを得ない駄作、という事になると思います。ただ、出て来るネタ自体は良いのでBGVとしては有効かな。

マシンガン・シスター [DVD]

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リベンジ [DVD]

リベンジ [DVD]

そもそも「マチェーテ」にしたって、フェイク予告編の頃が一番楽しかったしなぁ。