カンパニー・オブ・ヒーローズ バルジの戦い

原題も'Company of Heroes'。鬼軍曹俳優トム・サイズモアが戦線復帰!した第二次世界大戦アクションです。主演は「ザ・ソード マジック・ストーンと伝説の巨人」のチャド・マイケル・コリンズで、ヴィニー・ジョーンズ、ディミトリ・ディアチェンコ、ニール・マクドノー、そしてユルゲン・プロフノウが共演という男クサいキャスティング。監督は「U.M.A レイク・プラシッド ファイナル」のドン・マイケル・ポールです。

1944年12月16日、アルデンヌの森。監視所へクリスマス用の食料を届けるよう命令されたマシスン軍曹率いる小隊。ところが“作戦”中に進軍中のナチスドイツ・第12SS装甲師団と遭遇してしまう。激闘の末、辛うじて生き残った小隊の面々だったが、今度は山の向こうから見たこともない閃光が…。

閃光の正体は、ナチスが最終兵器として開発中だった原子爆弾

序盤は、サイズモア(部下を大量に戦死させてしまった責任を取って料理番に降格させられたベテラン兵役)が出てる事もあって、低予算な「プライベート・ライアン」といった感じの、史実に基づいたシリアステイストの作品かと思ったんですが、実際はナチスの原爆計画を阻止すべく、小隊の面々が次々に戦死していく中、ベテラン兵士と新米の狙撃兵、更に途中で出会ったソ連兵&イギリス兵たちがチームを組んで戦うぜ!というお話になっていってアレレ?

それならそれで、「イングロリアス・バスターズ」というか「地獄のバスターズ」みたいな、冒険映画風のノリになってるかというと、うーん。どちらにせよ、作りが雑。せめて原爆計画を阻止する“計画”を嘘でもでっち上げればよいのに、ただドンパチやるだけ。しかも、明るいノリじゃなく、ハンパにシリアスなムードが残ってるからハジけ切れてないという、どっちつかずな内容でした。

トム・サイズモアが兵隊!という一点で目がくらんでしまいましたが、このキャストと監督の最近の作品を考えればすぐに予想がつくションボリな出来の凡作でした。

多少良かったのは、それほど予算が多くないであろう割りには頑張って戦闘シーン(戦車含む)をそれなりにちゃんと撮ってたところくらいかな。

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