アーミー・ロード

原題は'Allegiance'(別題'Recalled')。イラク出征前の米兵たちの姿を描いたミリタリーサスペンスです。主演はセス・ガベルとラッパーのバウ・ワウ。パブロ・シュレイバー、エイダン・クインも出演してます。監督・脚本はよく知らない人。

イラク派遣のため、ニューヨーク州の陸軍基地へ急遽集められた予備役の兵士たち。そんな中、病気の息子の看病を理由にした腕利きの衛生兵レイエスの退役が、上層部によって却下されて…。

この後は、どうしても息子の下へ行きたい衛生兵が脱走を決意。しかし、末端の兵士たちだけではどうにもならず、ある上官の協力を…という展開です。

それはいいんですが、兵隊からお偉いさんたちまで、出てくるヤツらの思考&行動パターンが揃いも揃って短絡的過ぎる(要するに監督がアホって事なんでしょうが)。おかげで、出征前の緊張から…のはずが、何も考えずに単にいがみ合ってるだけに見えるし、そうは言っても一人の兵士を逃がすために友情が…みたいな展開にも中々なってくれない。当然、脱走計画や追跡劇の緊迫感など生まれるはずもなく…。

まぁ、リアルと言えばリアルなのかも知れません。でも、上手い人が撮ったら、娯楽映画としてもっと楽しめる要素を入れてくると思うけどなぁ。そんな感じの凡作でした。