血塗れの報復

5/25レンタルリリース オールインエンタテインメント

的場浩司・俳優生活２５周年記念作品と銘打たれたヤクザアクションです。“記念”というだけあって、小沢仁志以下のいつものみなさんたちに加えて、山田純大、菊地健一郎、林家三平、そして船越英一郎が特別出演！ ヒロインには澤美帆。監督は、いつもはオールイン作品のプロデューサーを務めている「新宿狼」の山本芳久です。

縄張に進出してきた関西最大の暴力団・山神組傘下の但馬会会長を殺り、ムショに入った三浦一家の山中龍。刑期を終え、出所してみると、縄張は但馬会に牛耳られ、親と慕っていた組長の三浦も重い病に伏せっていた…。

最近は、「孤独の仁義」等、ヤクザものでも変化球気味の作品が多かった的場浩司。しかし本作は打って変わって、義理と人情、耐えて忍ぶ任侠道といった、かなり王道のストーリー。得物も拳銃じゃなく長ドス、みたいな。

それに加えて、街で出逢ったギャルのシャブ中を強引に直し、そのギャルに惚れられて…といった、望月六郎の三部作みたいな展開も。

当然、ラストは定番どおりに怒りに震えての殴り込み！ なんですが、正直この展開は今見るとかなり重い…。特に組長役の船越の演技は、重厚というより古くさく見えてしまって…。

逆に、往年のヤクザ映画を見てきた中年以上の方には、こういうヤツの方が好まれるのかなぁ？ そういう意味では、自分の好みとはズレてはいましたが、興味深いとも言える作品でした。

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