ザ・リベンジ 戦慄のマフィア

原題は'Sins Expiation'。ダニー・グローヴァー主演のイタリア・ルーマニア・アメリカ合作によるマフィアドラマです。共演もマイケル・マドセン、スティーヴン・バウアー、ジョン・サヴェージと充実してますが、イタリア側のスタッフ&キャストはほとんど知らない人ばかり。強いて挙げればハル・ヤマノウチくらい。

偶然、列車で乗り合わせた黒人神父と盲目のイタリア人男性。過去の罪の告白を始めた彼ら。実は二人とも、イタリア・シチリア島とアメリカのマフィアが激突した大抗争の張本人だった!?

うーん。何とも間延びしたリズム、そして演技。過去の経験上、始まって5分も経たないうちに“これはあかんヤツや!”と察しがついてしまう作品でした。

一応は、アメリカとイタリアのヤクザ屋さんたちが物騒な話をしたり、殺し合ったりという、普通のマフィア映画ではあるんですが、とにかく全てがダラ〜っとしていてメリハリが無い。

ハリウッドからの出稼ぎ組も、全く感情の篭ってない台詞回しに終始する省エネ演技。まぁ、セリフ自体がほとんど中身の無い感じなんですけど。

音声レベルがシーンによってコロコロ変わったり、ナンとも素人クサい出来。ひょっとして、ホントのヤクザ屋さんが映画好きが高じてこさえたんじゃないかと妄想してしまうくらいの駄作でした。

ちょっと面白かったのは、ゴテゴテに白く厚塗りし過ぎてコントみたいに見えるベテラン女優さん(?)くらいでしょうか。

マドセンたちはともかく、グローヴァーもお金に困ってるのかなぁ?