ネバー・サレンダー 肉弾無双

原題は'The Marine: Homefront'。「ネバー・サレンダー 肉弾突撃」に続く、WWEスタジオ製作の海兵隊員アクション第三弾です。今回の主演はザ・ミズことマイク・ミザニン。共演はニール・マクドノー、「ラスト・エクソシズム」のアシュリー・ベル。監督は「監獄島」のスコット・ワイパー、脚本はワイパーと「クライモリ」シリーズのデクラン・オブライエンです。

中東へ派兵されていた海兵隊員のジェイクが、姉妹が住む山沿いの静かな町へ帰郷。そんな時、妹のリリーが殺人現場を目撃。恋人と共に犯人グループに拉致されてしまい…。

犯人グループはアメリカの金融崩壊と一部の超大金持ちへの怒りを訴えるテロリストグループ! 既にFBIがマークしていて、主人公も妹の救出作戦を彼らに任せるものの失敗、単身敵のアジトへ乗り込むが…というお話です。

ミズはリングで見せるヒールっぽさやチャラさを微塵も見せず、真面目な海兵隊員役をシリアスに好演してました。元々、現役のWWEスーパースターの中でも屈指の芸達者ですからね。役者としても悪くない感じ。役柄が完全無敵な最強キャラじゃないのもミズらしく良かった。

ただ、それに合わせたのか、悪役の設定も極悪非道じゃなかったり、FBIのマヌケさも中途半端だったりと、まぁリアルといえばそうとも言えるんですが、全てがハンパなせいで娯楽作品としては盛り上がりに欠け、どうにもスカッとしないムードなのが気になりました。オチも微妙。

ま、アクションはVシネマにしては派手だし、ダラっと見る程度なら良いかも知れません。

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