ハッキング・アイ


12/28レンタルリリース クロックワークス


※予告編

原題は'Aux yeux de tous'(英題'Paris Under Watch')。仏製のサスペンス映画です。「トロイの秘宝を追え!」のメラニー・ドゥーテ、「パズラー2 リターン・オブ・マッドネス」のフェオドール・アトキンが出演。「エンド・オブ・フューチャー」のプロデューサーだったセドリック・ヒメネスと、アルノー・デュプレイという人が監督です。

パリで史上最大規模の爆破事件が発生。すぐさまイスラム過激派によるテロと思われたのだが、あるハッカーによって失われたはずの現場の監視ビデオが流出して…。

この後は、監視ビデオを発見したハッカーがそこから犯人らしき人物を特定。今度は彼のWebカメラをハックして…という感じで、街のあちこちに張り巡らされた監視カメラ等の映像を次々に切り替えながら、画面の外の主人公が事件の真相を探るという構成です。言ってみれば一連のPOVモノの変種といった趣き。

監視カメラの映像の連続だから、実際の現場の音は無かったり小さかったり。そのバックにテクノを流して生まれる映像は中々にクール。アイディアは悪くないと思う。

しかし、結局は映像をハックするだけでは事件に直接介入出来ないワケで、途中から徐々にハッカーのイライラする姿まで画面に出始めてしまう…。見てる方も監視カメラの映像だけでは飽きてしまい、同じくイライラ…。

結局は、意欲は買うものの…という作品でした。もうちょっとアイディアを練りに練ってから作れば良かったのになぁ。