ブロンソン


12/5リリース クロックワークス

原題も'Bronson'。英国では有名な服役囚、“チャールズ・ブロンソン”ことマイケル・ゴードン・ピーターソンの半生を、ニコラス・ウィンディング・レフンが映画化したクライムドラマです。主演はトム・ハーディ

少年の頃から喧嘩やトラブルを続けてきたマイケル。結婚し、子供にも恵まれたというのに郵便局を襲撃。とうとう実刑を食らってしまい…。

半生記といってもここまでが触りの部分。本編の大部分は、刑務所でも執行猶予でシャバに出ても暴力衝動が抑えられない主人公の姿を描いていく内容。

で、予告編を見た段階では、ペット・ショップ・ボーイズの"It's A Sin"をバックに、その暴れっぷりをスピーディに描いていて、コレはイケる!と思ったんですが…。

確かに全編に渡ってバイオレンスシーン(とトム・ハーディの全裸…)が延々と続く作りにはなっています。でも、一般的なアクション映画のような高揚感みたいなのがあまり感じられない。それというのも、これはこの監督の作品の特徴でもあると思いますが、どこか冷めてるというか、視点が物語に入れ込み過ぎてないからだと思います。

ま、そういう単館系的な映画だとわかって見れば、スキンヘッドにカイゼル髭という外見もあって、トム・ハーディ演じる主人公は非常にユニークかつ強烈だし、見る価値は十二分にある作品じゃないでしょうか。

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アルティメイト・ヒッツ

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